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新・生命科学ライブラリ-D 4

細胞の運命IV
「細胞の老化」

井出利憲(広島国際大学教授) 著

定価:2,160円(本体2,000円+税)
発行:サイエンス社
発行日:2006-06-10
ISBN 978-4-7819-1127-4 / A5判/192頁


<内容詳細>
「細胞の老化」についての研究は,基礎生物学や医学への応用が進められ,再生医療や抗老化医療にもつながる可能性を持つ.本書では,広範囲な分野への展開を見せる「細胞の老化」について概説する.

<目次>
1 ヒトを構成する細胞
    1.1 生理的再生系組織
    1.2 条件再生系組織
    1.3 非再生系組織
    1.4 上位の幹細胞

2 細胞の老化という現象
    2.1 細胞老化とは
    2.2 細胞の分裂回数には限界がある
    2.3 分裂回数が問題か時間経過が問題か
    2.4 分裂可能回数は年齢によって異なる
    2.5 細胞の分裂限界はヒトの老化と関係がある
    2.6 どの細胞でも同様なのか
    2.7 哺乳類の寿命と細胞分裂寿命は相関性がある

3 老化細胞とはどのような細胞か
    3.1 形態が変化する
    3.2 長いこと生きている
    3.3 老化特異的なマーカー
    3.4 老化細胞はどんな増殖因子を与えても増殖できない
    3.5 増殖因子に無反応なわけではない
    3.6 老化細胞の表現型は優性である
    3.7 老化細胞にはDNA合成を阻止するmRNAが蓄積している
    3.8 老化細胞からDNA合成を阻止するmRNAがクローニングされた

4 老化細胞が増殖できない仕組み
    4.1 細胞増殖の調整
    4.2 増殖を調節する因子
    4.3 細胞周期
    4.4 細胞内で起きるシグナル伝達経路の全体像
    4.5 初期シグナル伝達経路
    4.6 DNA合成に至るG1期のアクセル
    4.7 Rポイント
    4.8 Rポイントで起きること
    4.9 DNA合成に至るG1期のブレーキ
    4.10 CKIはファミリーである
    4.11 G1期チェックポイント機構\r
    4.12 癌抑制遺伝子と癌遺伝子
    4.13 複製開始のライセンス
    4.14 複製開始の調節
    4.15 細胞老化による増殖停止

5 分裂寿命は延長できる
    5.1 癌ウイルスというもの
    5.2 DNA型癌ウイルスの癌遺伝子
    5.3 T抗原タンパク質の働き
    5.4 分裂寿命は延長できる
    5.5 分裂寿命の限界はさらにもう1段階ある
    5.6 老化やクライシスが起きる仕組みは何なのか

6 テロメアとは何か
    6.1 DNAは末端がないのが当たり前
    6.2 末端は異常事態で,すぐにつながなければならない
    6.3 直鎖DNAの末端にはいつでもテロメアDNAがある
    6.4 テロメア末端はループを形成している
    6.5 テロメア部分は普通のクロマチン構造ではない

7 テロメアは短縮する
    7.1 末端複製問題
    7.2 細胞が分裂を繰り返すとテロメアが短縮する
    7.3 テロメア長をどう測る
    7.4 テロメア長は平均値でしかない
    7.5 細胞老化の原因はテロメア短縮であった
    7.6 テロメアの短縮かG-テールの短縮か
    7.7 延命した細胞はどうなるか
    7.8 テロメアサイズはどう決まる

8 細胞老化とヒトの老化
    8.1 ヒトの加齢とテロメア短縮
    8.2 テロメア短縮は老化の原因か
    8.3 テロメア長は生存率に影響する
    8.4 テロメア短縮は増殖だけに影響するのか
    8.5 活性酸素のテロメアへの影響

9 テロメラーゼという酵素
    9.1 生物界全体では分裂寿命がないのが当たり前
    9.2 テロメアDNAを延長するテロメラーゼ
    9.3 ヒト細胞におけるテロメラーゼの発現
    9.4 テロメラーゼという酵素
    9.5 プライマーの塩基配列は厳密ではない
    9.6 テロメラーゼの発現調整
    9.7 発現するかしないかというレベルの調節
    9.8 導入したhtert 遺伝子の発現も制御される
    9.9 発現を抑制するリプレッサーはあるのか
    9.10 ヒストンのメチル化とアセチル化
    9.11 細胞の増殖状態による発現調節
    9.12 転写調節因子による発現調節
    9.13 正常なヒト繊維芽細胞にもわずかな活性があるらしい
    9.14 もう一度テロメアと老化との関係

10 テロメラーゼと癌
    10.1 細胞の不死化と癌化
    10.2 ヒト細胞は非常に不死化しにくい
    10.3 リンパ球でも同様である
    10.4 不死化には遺伝的背景もある
    10.5 癌細胞にはテロメラーゼが発現している
    10.6 ヒト体細胞はなぜ不死化しにくかったのか
    10.7 癌および前癌病変の早期発見
    10.8 制癌剤ターゲットとしてのテロメラーゼ
    10.9 テロメアの四重鎖構造をターゲットにする

11 細胞老化は防衛機構の一部である
    11.1 培養系ではほとんどの細胞がよく増殖しない
    11.2 早期老化という現象
    11.3 癌遺伝子の導入でも早期老化が起きる
    11.4 改めて細胞老化とは一体何なのか
    11.5 細胞老化は細胞の持つ防御反応のひとつである
    11.6 ストレスとは何なのかわからないが
    11.7 もう一度p53
    11.8 p53が頑張ると癌にはなりにくいが老化が進む
    11.9 癌と老化
    11.10 細胞老化へのシグナル伝達はもっと複雑である
    11.11 改めて細胞老化はヒトの老化とどう関係するか
    11.12 細胞数減少は老化の特徴
    11.13 生物界に普遍的な老化関連遺伝子
    11.14 カロリー制限は老化を遅らせる
    11.15 どういうことなのか

12 細胞の不死化と若返り
    12.1 テロメラーゼ遺伝子の導入によってヒト体細胞は不死化する
    12.2 不死化した細胞は癌細胞の性質を持っていない
    12.3 不死化した細胞は正常機能を維持している
    12.4 細胞機能も若返るか
    12.5 不死化細胞は有用である
    12.6 再生医療への応用
    12.7 htert 導入は幹細胞にも影響する
    12.8 htert を導入した細胞をヒトに移植することはできるのだろうか
    12.9 htert 発現を調節する薬
    12.10 テロメラーゼがあれば不死化するか
    12.11 テロメラーゼはテロメアを延長するだけなのか

参考文献
索引