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ライブラリ脳の世紀:心のメカニズムを探る 6

「学習と脳」
〜 器用さを獲得する脳 〜

久保田 競(京都大学名誉教授) 編著
虫明 元(東北大学教授)
宮井一郎(特定医療法人大道会森之宮病院院長代理) 著

定価:2,052円(本体1,900円+税)
発行:サイエンス社
発行日:2007-07-25
ISBN 978-4-7819-1174-8 / A5判/224頁


<内容詳細>
器用かつ円滑に行われる運動はどのように学習されるのだろうか? 本書では,気鋭の著者陣が正常・異常な脳のメカニズムを最新の研究成果を踏まえ解き明かす.リハビリテーション治療への応用例等も多数紹介.カラー口絵有.

<目次>
1 運動学習研究のはじまり
  運動には意図がある
  随意運度と慢性ニューロン活動の記録
  運動野の発見―大脳生理学の誕生
  補足運動野・運動前野の発見
  脳の可塑性と運動学習
  脳障害と可塑性

2 器用さの学習のメカニズム―ニューロン活動の働きから
  はじめに
  運動の空間性と時間性―座標変換の問題
  座標表現と頭頂連合野
  運動の時間的系列化
  運動野の機能
  一次運動野
  運動前野
  補足運動野における順序処理過程
  補足眼野
  運動学習と機能回復と関連した補足運動野の細胞活動の再組織化
  帯状皮質運動野
  基底核による運動調節と学習機構
  基底核と強化学習
  小脳による運動学習
  前頭前野の機能
  外側前頭前野
  内側前頭前野
  前頭眼窩皮質
  前頭前野の機能連関
  まとめ

3 器用さの学習のメカニズム―ヒトでの研究でわかったこと
  序論
  運動制御と運動学習
  適応的運動学習
  連続的運動学習
  運動学習における暗黙的知識と明示的知識の移行
  運動学習のステージ
  運動学習に関与する大脳皮質領域
  一次運動野
  運動前野
  補足運動野
  帯状皮質運動野
  前頭前野
  後部頭頂連合野
  運動学習に関与する皮質下構造―小脳
  基底核
  皮質−皮質下ループによる運動学習―2つの皮質−皮質下システムによる運動学習モデル
  運動学習早期の段階における大脳皮質,基底核系,小脳系の相互作用
  運動学習の自動化の段階における基底核系,小脳系の異なる役割
  大脳皮質および基底核系と小脳系による運動学習のまとめ
  展望
  結論

4 脳に障害のある場合の器用さの学習のメカニズム―リハビリテーション医療への応用
  脳が損傷を受けたときになぜ運動に障害が起こるのか
  脳卒中後の機能回復の評価と特性
  リハビリテーションで何が良くなるのか
  脳卒中に対するリハビリテーションの有効性のエビデンス
  動物における脳損傷後の機能回復の神経基盤―使用に関連した可塑性(use-dependent plasticity)と機能代行(vicariation)
  ヒトの脳卒中後の機能回復の神経基盤―脳卒中急性期におけるペナンブラの改善
  ヒトの脳卒中後の機能回復の神経基盤―神経ネットワークの機能的再構築
  横断的な脳機能画像研究
  縦断的な脳機能画像研究
  神経ネットワークの機能的再構成の意義
  成人と小児における同側経路の役割の違い
  上肢機能回復に伴う一次運動野内の変化
  脳卒中後の歩行機能回復の脳内機構―fNIRSによる健常者の歩行時の脳活動の評価
  fNIRSによる脳卒中患者の歩行時の脳活動の横断的評価とリハビリテーション介入の即時効果
  fNIRSによる脳卒中患者の歩行時の脳活動の縦断的評価
  脳卒中後の運動機能回復と運動学習―日常生活における運動学習とは
  ドヨンとアンガーライダーの運動学習の修正モデル
  運動学習と機能回復に伴う脳活動の変化の類似性
  運動機能回復に運動学習が関連するか
  脳卒中患者の運動学習能力
  運動学習を考えたリハビリテーションとは
  運動の想像による練習(mental practice)
  学習した運動を定着させる
  運動機能回復や運動学習の促進
  まとめ

5 運動学習と前頭前野
  運動には意図がある
  運動の繰返しは前頭葉を強くする
  行動と前頭葉
  行動の間違いはどのように修正されるのか
  アストン・ジョーンズらのACC−LC−NA仮説―青斑核−ノルアドレナリン系によるパフォーマンスの適応的利得制御
  前帯状皮質の構造と機能について
  ジョンストンらの報告
  まとめ

引用文献
人名索引
事項索引
執筆者紹介