発達と老いの心理学

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ライブラリ心理学を学ぶ  5

発達と老いの心理学

定価:
2,585
(本体:2,350円+税)
難易度:入門

発行日:2017年7月10日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1396-4

サイズ:並製A5

ページ数:264ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

これまでにない長寿時代を迎える中,私たちはそれぞれの年齢の心理的特徴を理解し,心理的課題を自分なりにクリアしながら,長い人生を自分の力で創り上げていかなくてはなりません.本書は,このような時代を生きていく上で必要となる心についての知識--生涯発達心理学について,初学者向けにやさしく書かれた教科書です.研究の蓄積の多い幼児期と青年期,実証的研究が難しいとされる成人期,さらには近年急速に広がりをみせている赤ちゃん・高齢者・障害児研究といった分野に関して,新しいテーマを含めて解説しています.

目次

第1章 発達心理学概説
  1.1 生涯発達のとらえ方
  1.2 発達段階の理論
  1.3 発達を決めるもの―遺伝か環境か
  1.4 臨界期と敏感期
  1.5 人間の特殊性―生理的早産
  1.6 身体と運動の発達
  1.7 発達の研究方法
  1.8 第2章以下の焦点―学習のポイント
  復習問題
  参考図書

第2章 乳児期:赤ちゃん研究とアタッチメント
  2.1 研究法の進展と赤ちゃん観の変化
  2.2 関係性の中での育ち―アタッチメント
  復習問題
  参考図書

第3章 幼児期Ⅰ:認知・心の状態・自己の発達
  3.1 思考の発達
  3.2 心の状態の理解
  3.3 自己の発達
  復習問題
  参考図書

第4章 幼児期Ⅱ:言語・遊び・仲間関係の発達
  4.1 言語の機能
  4.2 言語の量的発達
  4.3 言語発達の理論
  4.4 文字言語の発達
  4.5 コミュニケーションの発達
  4.6 遊びの発達
  4.7 仲間関係の発達
  復習問題
  参考図書

第5章 児童期:学校生活への適応と道徳性の発達
  5.1 児童期の知能
  5.2 知能や学力の発達を促す学校での取組み
  5.3 道徳性の発達
  5.4 道徳性・社会性の発達を促す取組み
  5.5 学童保育での経験
  5.6 自尊感情
  復習問題
  参考図書

第6章 青年期
  6.1 青年期のはじまり
  6.2 青年期の発見
  6.3 青年期の課題
  6.4 変わりゆく青年期
  復習問題
  参考図書

第7章 青年期における臨床的な問題や行動
  7.1 身体の発達―生殖機能を有す身への変化
  7.2 知能の発達―認識の高まりと内的世界の広がり
  7.3 人格の発達―「私」の独自性と展望に目覚める
  7.4 情緒の発達―感受性の拡大による強烈さと不安定さ
  7.5 人間関係の発達―親からの分離と外界への融合
  7.6 おわりに
  復習問題
  参考図書

第8章 成人期
  8.1 成人期以降の発達理論
  8.2 青年期・成人前期の発達過程
  8.3 中年期(成人後期)の発達過程
  8.4 青年期・成人期の精神障害
  8.5 発達障害者の抱える課題
  8.6 おわりに
  復習問題
  参考図書

第9章 高齢期
  9.1 年齢アイデンティティ
  9.2 高齢者の感覚・知覚
  9.3 認知機能の老化
  9.4 高齢者の社会関係
  9.5 高齢者の適応
  復習問題
  参考図書

第10章 発達障害の基礎知識:診断・症状・コミュニケーション支援
  10.1 発達障害とは
  10.2 発達障害のアセスメント
  10.3 発達障害に関する近年のテーマ
  復習問題
  参考図書

引用文献
人名索引
事項索引

サポート情報

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