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セレクション社会心理学 30

「ルールを守る心」
〜 逸脱と迷惑の社会心理学 〜

北折充隆(金城学院大学教授) 著

定価:1,944円(本体1,800円+税)
発行:サイエンス社
発行日:2017-09-25
ISBN 978-4-7819-1411-4 / 四六判/256頁


<内容詳細>
私たちは,生まれてから死ぬまで,ずっとルールに従って生きています.しかしながら,ルールを守る,破るとはどういうことなのか,社会規範から逸脱するとはどういうことなのか,迷惑行為を抑止するためにはどうしたらよいのか……といったことについては突き詰めるとよく分かっていないのが実情ではないでしょうか.本書では,そのような問題について社会心理学の立場から長年研究を重ねてきた著者が,概念の混乱を整理しながら,これまでに行われてきた研究を分かりやすく紹介します.さらに,それらの知見を踏まえて,「考える」ことの大切さも強調しています.

<目次>
1 社会的迷惑とは何か
  社会的迷惑とは
  言い訳の類型
  社会考慮について
  バカッター騒動
  迷惑とは考えないこと

2 逸脱行為とは何か
  社会規範とは
  社会規範の所在について
  すべての規範は集団規範
  当為について
  社会心理学の切り口から見た二つの社会規範
  社会規範の周辺概念
  道徳性と社会規範
  同調行動と社会規範
  本章のまとめ

3 正しいを考える
  正しいを疑ってみる
  時が経てば正しいも変わる
  視点が変われば正しいも変わる
  返報性について(時代や国境を越えたルール)
  社会的公正と迷惑行為
  正しいの概念整理

4 迷惑行為・ルール違反の抑止策
  抑止策の理論的背景
  危ないからルールが必要なのか、ルールで決められたから危ないことなのか?
  自制のメカニズム
  BISに基づく迷惑行為の抑止
  恥の喚起とルール違反の抑止
  BASに基づく迷惑行為の抑止
  相手が見えるとルールを守る?
  親切に応えてルールを守る?
  教育側面からのアプローチについて
  共感性の涵養に基づくルール違反・社会的迷惑の抑止
  囚人のジレンマゲームに基づくルール違反・社会的迷惑の抑止
  考えることの大切さ
  厳罰化の懸念

5 ルール研究の今後
  調査手法の課題と可能性
  調査の信頼性と妥当性
  社会的望ましさのハードル
  倫理的な問題
  フィールドに飛びだそう
  バーチャル・リアリティの可能性
  社会に関心を持ちましょう

6 ルールを突き詰める
  行き着くところは“考える”こと
  “正しくない”を再考する
  “自由は正しい”を疑う
  ルールも迷惑も繰り返す
  どう立ち回るべきか
  まとめ

おわりに
引用文献