認知心理学の視点

書影

心について考えるための心理学ライブラリ  6

認知心理学の視点

頭の働きの科学
定価:
2,750
(本体:2,500円+税)
難易度:入門

発行日:2018年11月10日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1428-2

サイズ:並製A5

ページ数:264ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

「頭の回転が速いね」とほめたり,ほめられたことはないでしょうか.逆に「自分は何て頭が悪いんだろう」と嘆いたことはないでしょうか.このように,私たちは「頭」がさまざまな知的活動に関係していることは分かっていますが,その正確な仕組みについてはよく知らないのかもしれません.本書では,そのような私たちの頭の働きを明らかにする「認知心理学」の基礎的な知識について,身近な例に基づいて分かりやすく解説します.はじめて学ぶ方,心について考えてみたい方におすすめの一冊です.

目次

第1章 よりよく覚えるためにはどうすればよいか―記憶の仕組み
  1.1 記憶をとらえる枠組み
  1.2 2つの記憶のシステム
  1.3 二重貯蔵モデルは本当か?
  1.4 処理水準による説明
  1.5 記憶のモデルの精緻化
  1.6 まとめ
  問題
  解説

第2章 「イヌ」って何?―知識の構造
  2.1 知識はどのような形をしているのか
  2.2 概念とカテゴリー
  2.3 知識はどのように保存されているか
  2.4 まとめ
  問題 
  解説

第3章 「ショックな出来事はよく覚えている」は本当か?―出来事や経験の記憶
  3.1 意味のある内容の記憶
  3.2 日常的記憶の再構成
  3.3 特別な出来事の記憶
  3.4 感情と記憶
  3.5 まとめ
  問題 
  解説

第4章 言葉を使うとはどういうことか―言語の発達と役割
  4.1 言語を獲得するメカニズム
  4.2 思考の道具としての言葉
  4.3 コミュニケーションと言葉
  4.4 まとめ
  問題
  解説

第5章 「読書百遍意自ずから通ず」?―文章理解の認知過程
  5.1 「読んで理解する」とはどういうことか
  5.2 文章理解の認知プロセス
  5.3 文章理解に影響する要因
  5.4 まとめ
  問題
  解説

第6章 上手に料理を作るには―問題解決
  6.1 さまざまな問題解決
  6.2 問題解決の方略
  6.3 エキスパートの問題解決
  6.4 創造的問題解決
  6.5 まとめ
  問題
  解説

第7章 未知の世界を理解する―類推
  7.1 類推とは
  7.2 類推のプロセス
  7.3 類推による問題解決
  7.4 まとめ
  問題
  解説

第8章 みんなでやればうまくいく?―協同の効果
  8.1 みんなでやるとうまくいかない―社会心理学の知見
  8.2 誰かとやるとうまくいく
  8.3 協同の効果が出やすい課題
  8.4 まとめ
  問題
  解説

第9章 論理的に考えるとはどういうことか―分析的推論と拡張的推論
  9.1 分析的推論
  9.2 2つの拡張的推論
  9.3 論理的に考えることはなぜ難しいか
  9.4 まとめ
  問題
  解説

第10章 原因を正しくみつけることの難しさ―因果推論と認知的バイアス
  10.1 必要原因と十分原因
  10.2 原因帰属のヒューリスティック
  10.3 思い込みから原因を探し出す
  10.4 まとめ
  問題
  解説

第11章 今日は傘が必要か―リスクの認知と意思決定
  11.1 確率の判断
  11.2 リスクを見積もる
  11.3 人間の2つのシステム
  11.4 まとめ
  問題
  解説

引用文献
人名索引
事項索引

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