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ライブラリ 経済学15講 A-7

「日本経済論15講」

脇田 成(首都大学東京教授) 著

定価:2,484円(本体2,300円+税)
発行:新世社
発行日:2019-01-10
ISBN 978-4-88384-286-5 / A5判/256頁


<内容詳細>
日本経済を学習するにあたって,知っておかねばならない事実と必要となる経済学的知識を15講にまとめたテキスト.バブル崩壊以降,経済政策をめぐってどのような論争があり,問題解決のために何がボトルネックになっているのかを解説し,これからの日本経済において「できること」を提案する.データをもとにして直面する実態をつかむセンスを伝授しつつ,読者が自分の頭で政策を判断するための考え方をガイドした.読みやすい2色刷.

<目次>
第1講 日本経済はどう変動してきたか
  1.1 停滞の経緯
  1.2 短期・中期・長期の変動区分
  1.3 曲がり損なう日本経済
  1.4 まず頭に入れておいてほしいこと

第2講 準備:最小限のモデルとデータ
  2.1 マクロ経済理論の基礎:価格調整か数量調整か
  2.2 目の子で把握するマクロ変数
  2.3 経済変数の変化率:脱経済成長は可能か

第3講 景気循環パターンの実務家的把握
  3.1 二段ロケットでとらえる景気循環パターン
  3.2 景気の山谷と在庫循環図
  3.3 労働保蔵と規模の経済
  3.4 実務家思考の4つの問題点

第4講 停滞の真因:貯蓄主体化した日本企業
  4.1 増大する企業貯蓄と3つの吸収手段
  4.2 先行できない設備投資
  4.3 企業ガバナンスの「本音」と「建前」
  4.4 まず「できること」は賃上げ

第5講 好循環をもたらすマクロのリンク:家計への波及
  5.1 マクロ経験法則
  5.2 労働市場への数量的リンク:オークンの法則
  5.3 名目体系と物価へのリンク:フィリップス曲線
  5.4 持続的な好循環をもたらすために「できること」

第6講 金融(1):デフレーションと貨幣数量説
  6.1 貨幣は万能引換券
  6.2 貨幣数量説はどのくらい当てはまるのか
  6.3 信用創造の教科書的説明
  6.4 ゼロ金利政策と量的緩和の具体的意味
  6.5 ニューケインジアンモデルは何をとらえているか
  補論 貨幣数量説の成り立ちと日本経済

第7講 国際貿易構造の中の日本経済
  7.1 国際的側面の2つの論争点
  7.2 国際収支の直観的理解
  7.3 日本の貿易構造:ものづくり国家とは何か
  7.4 連動する世界景気と日本の選択

第8講 国際金融市場が課すグローバルな制約
  8.1 実質利子率均等化と金融政策の限界
  8.2 誤算:なぜ予想インフレ率が高まらないのか
  8.3 資産価格変動の海外からの波及
  8.4 国内で「できること」と「できないこと」

第9講 金融(2):アベノミクスの誤算と異次元緩和―なぜ物価は上がらなかったか―
  9.1 リフレ派の日銀乗っ取り劇
  9.2 日銀理論からの反論
  9.3 異次元緩和の出口戦略
  9.4 金融政策で「できること」と「できないこと」

第10講 労働市場(1):格差社会と非正規雇用
  10.1 非正規雇用と格差社会
  10.2 失業率と非正規雇用の推移
  10.3 兼業農家化する非正規雇用
  10.4 女性労働とM字型カーブ
  10.5 個別紛争はリストラからハラスメントへ

第11講 労働市場(2):賃上げはなぜ必要か
  11.1 大企業の内部労働市場
  11.2 マクロ的労働慣行と春闘
  11.3 労働市場改革:マクロで「できること」ミクロで「できること」

第12講 政府の役割と財政危機
  12.1 財政の現状
  12.2 急性危機と慢性衰退の区別
  12.3 慢性衰退とフローとストックの誤差
  12.4 財政健全化のために「できること」

第13講 人口減少と年金維持
  13.1 社会保障の手段:勤労かベーシックインカムか
  13.2 公的年金の三階建ての構造
  13.3 少子化と家庭の変容
  13.4 やれば「できる」少子化克服

第14講 地方経済の「壊死」と医療介護の疲弊
  14.1 地方経済の壊死
  14.2 情報の非対称性から見た医療と介護
  14.3 地方の福祉で「できること」

第15講 日本経済に何をなすべきか
  15.1 経済政策の誤算
  15.2 経済学的分析の問題点
  15.3 政策的に「できること」と「できないこと」
  15.4 長期的な政策:イノベーションと分配

索引