数理科学 2011年2月号

数理科学 2011年2月号 No.572

物理現象を読み解く数学的手法

統計物理のための新しい数学
定価:
1,047
(本体:952円+税)

発行月:2011年2月

JAN:4910054690217

在庫:品切れ

内容詳細

様々な物理現象の解明には実験的検証もさることながら,理論的解明をするのに数学が多く使われています.そこでは微分方程式の解析はもちろんのこと,ランダム行列,可積分系,作用素代数など多くの数学的操作が不断に使われています.本特集ではこうした物理現象の理解・研究の助けになる数学的手法や道具立てを実際の応用例とともに紹介していきます.

表紙CGコメント

目次

特集

  • はじめに
    ~ 物理のための数学の多様性と普遍性 ~
    出口哲生
  • 高次元におけるSelf-Avoiding Walkとレース展開
    原 隆
  • ランダム行列
    ~ ASEPへの応用 ~
    笹本智弘
  • 可積分系とベーテ仮説
    堺 和光
  • 量子系の非平衡統計力学
    ~ 作用素環論と非平衡 ~
    緒方芳子
  • 力学系によるアプローチ
    ~ 振動現象を具体例として ~
    郡 宏
  • パターン形成の数学
    大下承民
  • 高分子多成分系の構造形成と動力学の理論
    ~ 自己無撞着場理論の応用 ~
    川勝年洋

コラム

  • ソフトマターとは何か
    好村滋行

インタビュー

  • 物理と数学の相互作用と共同発展
    出口哲生

書評

  • 問題例で深める物理
    ~ 統一的思考力を身につけるために ~
    初貝安弘

「数理科学」は語る

  • 1981年2月号
    戸川隼人

連載

  • 情報幾何の新展開 4
    ~ 確率分布族のつくる空間は双対平坦か ~
    甘利俊一

リレー連載

  • 現象から方程式を創り出す 13
    ~ ギンツブルク・ランダウ方程式と超伝導現象 ~
    森田善久
  • 物理の道しるべ 20
    ~ 学而時習之,不亦説乎 ~
    米谷民明

サポート情報

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