数理科学 2012年12月号

数理科学 2012年12月号 No.594

〈振動する〉物理

周期的運動で自然の姿を捉える
定価:
1,047
(本体:952円+税)

発行月:2012年12月

JAN:4910054691221

在庫:品切れ

内容詳細

物理では,状態を“振動しているもの”と考えて理論をモデル化し,発展させている例が少なくありません.とくに量子力学での調和振動子モデルは,系の状態を考える上で一番の土台になっています.また,結合振動子系などの非線形物理やソリトン,弦理論,場の量子論などでも,“振動”という視点は重要な要素となっており,多くの物理概念や結果と結びついています.本特集では,このような観点から,物理諸分野に現れる様々な“振動”の諸相を鳥瞰するとともに,“振動”概念の重要性やそれにつながる様々な手法・アイデアなども紹介していきます.

表紙CGコメント

目次

特集

  • 振動とは何か
    出口哲生
  • バネと振り子の振動
    ~ 力学 ~
    鈴木康夫
  • 振動と波動
    ~ ソリトン ~
    松野好雅
  • 熱伝導と統計力学
    ~ 異常輸送と拡散 ~
    齊藤圭司
  • 生命システムの振動現象とミクロ・マクロリンク
    郡 宏
  • 1次元量子系と振動
    工藤和恵
  • ソリトンの共鳴
    戸田晃一
  • 振動と場の量子論
    風間洋一
  • 運動する弦と振動
    ~ 弦理論 ~
    伊藤克司

コラム

  • 戸田盛和
    ~ 日本の振動論のパイオニア ~
    渡辺慎介

書評

  • アインシュタイン方程式
    ~ 一般相対性理論のよりよい理解のために ~
    石橋明浩
  • 素数夜曲
    ~ 女王陛下のLISP ~
    木田雅成
  • CP対称性の破れ
    ~ 小林・益川模型から深める素粒子物理 ~
    諸井健夫
  • 弦理論の代数的基礎
    ~ 環・加群・圏から位相的弦理論,ミラー対称性へ ~
    梶浦宏成

「数理科学」は語る

  • 1982年12月号
    登坂宣好

連載

  • 科学と社会 9
    ~ 木村駿吉の経験(4) ~
    岡本拓司
  • 大学院入試問題からみた大学の数学 3
    ~ 線形代数2 ~
    海老原 円 , 太田雅人

サポート情報

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