「遊び方」の心理学

書影

心理学叢書  8

「遊び方」の心理学

定価:
2,456
(本体:2,233円+税)

発行日:1980年12月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0030-8

サイズ:並製B6

ページ数:304ページ

在庫:品切れ

内容詳細

遊びにおける本質的なものとしての気楽さ,ユーモア,自発性,生きる喜びといった要素を「遊びの精神」と呼ぶ著者は,その役割を認知的,感情的,社会的機能において提示し,それが想像や創造という行動と実り豊かに連関していくことを詳述する.

目次

1 序論
1-1 遊び−想像−創造性
1-2 遊戯性−その理論的根拠と探索
1-3 遊び,想像,および創造性における遊びの要素としての遊戯性の役割に対して提案された命題
2 遊びにおける遊びの要素としての遊戯性への歴史的手がかり
2-1 成人の遊び対児童の遊び−遊戯性は遊びの構成部分であるか?
2-2 遊びの機能的分析,あるいは,なぜわれわれは遊ぶのか−遊戯性の余地がないのか
2-3 遊びの質的分析,あるいはわれわれはどのように遊ぶか−遊戯性の登場
3 遊びと遊び手における遊戯性−遊びの質的側面についての発達的研究
3-1 幼稚園研究−遊戯性と拡散的思考へのその関連性
3-2 高校生研究−青年期のパーソナリティ特性としての遊戯性
3-3 青年期以後および成人についてのいくつかの予備的な結果
3-4 結果の顕著な特徴と今後の研究への指針
4 遊び,創造,および創造性の研究における遊戯性
4-1 想像と創造性に関連する遊びの明白な特徴
4-2 性,知能水準,育児習慣,および学校教育の結果としての遊びの顕著な特徴における個人差
4-3 概要陳述と勧告
5 遊び,想像,および創造性間の関係についての一理論的枠組みにおける遊戯性の役割
5-1 遊び,想像,および創造性間の認知的連結における遊戯性への手がかり
5-2 遊び,想像,および創造性に共通する感情状態における遊戯性への手がかり
5-3 遊び,想像,および創造性と関連のある社会的期待における遊戯性への手がかり
5-4 美学における遊戯性の役割
6 実際的意味−日常生活における遊戯性の位置
6-1 家庭環境−親のあり方はもっと軽快な気分でできるものであろうか?
6-2 教室−おもしろさが学習過程の一部分となることができるか?
6-3 進路選択−さまざまの選択をもて遊んでみることはその一部分であり得るか?
6-4 職場での満足−すべての職業は遊ぶことができるものか?
6-5 余暇の利用−すべての年代は遊びをすることができるか?
6-6 個人の一生涯における遊戯性の役割についての要約的陳述
7 エピローグ−「現在」および「未来」の情景
7-1 問われた質問への答
7-2 質問に対する指針はなお探索されるべきである
7-3 21世紀への展望
付録A 遊戯性尺度(形式K)
付録B 遊戯性−非遊戯性尺度(形式A)

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