原子物理学

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サイエンスライブラリ物理学  10

原子物理学

定価:
2,090
(本体:1,900円+税)

発行日:1980年2月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0210-4

サイズ:並製A5

ページ数:192ページ

在庫:品切れ

内容詳細

いわゆる「原子物理学」の著作は内外ともに数多いが,本書は「光と電子の相互作用」という観点に特色をもたせ,原子および分子の基本的な現象を解説した平易にしてユニークな入門書である.

目次

1 分子の熱運動
1-1 分子衝突と熱平衡
1-2 Maxwellの速度分布則
1-3 Boltzmannの定理
1-4 熱平衡状態にない気体の分布関数
1-5 演習問題
2 荷電粒子と電磁波の相互作用(I)−古典理論−
2-1 荷電振動子による電磁波の放射
2-2 放射減衰
2-3 荷電振動子による電磁波の吸収
2-4 荷電振動子による電磁波の散乱
2-5 演習問題
3 荷電粒子と電磁波の相互作用(II)−量子理論による修正−
3-1 量子理論での電磁波の放出・吸収の基本的な考え方
3-2 原子系による光子の放出・吸収確率
3-2-1 自発放射の確率
3-2-2 誘導放射との吸収の確率
3-3 熱放射のPlanckの公式
3-4 Planckの公式の別の方法による求め方
3-5 原子系による電磁波の散乱
3-5-1 量子理論での電磁波散乱の基本的な考え方
3-5-2 Rayleigh散乱,共鳴散乱
3-5-3 Compton散乱
3-6 光子の放出・吸収の際の運動量の保存
3-7 Mössbauer効果
3-8 演習問題
4 原子の構造のBohr理論
4-1 原子核の存在の発見
4-2 水素原子の構造のBohr理論
4-3 Bohr理論の拡張
4-4 Franck-Hertzの実験
4-5 電磁場の中の原子
4-6 Stern-Gerlachの実験
4-7 演習問題
5 量子力学
5-1 電子の波動性
5-2 1粒子のSchrödinger方程式
5-3 定常状態,エネルギーの量子化
5-3-1 1次元の井戸型ポテンシャル
5-3-2 調和振動子
5-4 量子力学の基本仮定
5-4-1 状態関数
5-4-2 演算子,交換関係
5-4-3 固有値,固有関数
5-4-4 平均値,不確定性関係
5-4-5 Hermite演算子
5-4-6 確率振幅
5-4-7 遷移確率
5-5 原子による電子の弾性散乱
5-6 調和振動子の行列要素
5-7 輻射場の量子化,光子
5-8 演習問題
6 水素原子
6-1 水素原子と水素型イオンの量子力学
6-2 電子の存在確率
6-3 相対論的な取り扱い(微細構造)
6-4 演習問題
7 ヘリウム原子
7-1 多電子系の量子力学
7-2 スピン角運動量
7-3 Pauliの禁制原理
7-4 1電子近似の状態関数
7-5 ヘリウム原子のエネルギー準位
7-6 演習問題
8 多電子原子
8-1 アルカリ金属原子
8-2 1電子近似,Thomas-Fermiの方法,Hartreeの方法
8-3 周期律
8-4 スピン・軌道相互作用
8-5 L-S結合
8-6 選択規則
8-7 Zeeman効果
8-8 X線の発生機構\r
8-8-1 連続X線
8-8-2 特性X線
8-9 演習問題
9 分子の構造
9-1 原子の間にはたらく力
9-2 2原子分子の振動と回転
9-3 分子スペクトル
9-4 分子の結合機構\r
9-5 Van der Waalsの力
9-6 演習問題
10 付録
10-1 荷電振動子の放射する電磁波
10-2 減衰振動子の放射する連続スペクトル
10-3 微分断面積,Rutherfordの散乱公式
10-4 ヘリウム原子のエネルギーの計算
10-5 励起原子の光子放射確率
11 演習問題解答

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