ルネサンスの自然観

書影

ライブラリ科学史  7

ルネサンスの自然観

理性主義と神秘主義の相克
定価:
2,530
(本体:2,300円+税)

発行日:1986年2月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0428-3

サイズ:上製B6

ページ数:280ページ

在庫:品切れ

内容詳細

ルネサンスは近代科学黎明のときとして知られる.しかし実際は,錬金術・神秘主義・ヘルメティシズムが影を落とす,科学がまだ神と峻別されていなかった特異な時代でもあった.本書はこのような視点に立って,パラケルスス・ハーヴィ・ケプラー・ガリレオなどルネサンス期「科学者」たちの仕事を描出,再検討し,一つの概観を与えようとしたもので,科学史入門には最適の書である.

目次

1 伝統と改革
1-1 ルネサンス期の科学と教育
1-2 人文主義と古典文学
1-3 母国語の発展
1-4 観察と実験
1-5 数学と自然現象
1-6 技術
1-7 神秘主義と科学
2 化学という鍵
2-1 西欧ラテン世界の化学
2-2 パラケルスス 生涯にわたる探求
2-3 パラケルススの化学哲学
2-4 小宇宙としての人体と医学理論
3 変化する世界における自然の研究
3-1 動物界
3-2 植物界と医学の伝統
3-3 新世界からの喜ばしい知らせ
3-4 観察と秩序
4 人間の研究
4-1 中世の遺産
4-2 解剖学のルネサンス
4-3 血液の流れ ヴェサリウスからハーヴィへ
4-4 ウィリアム・ハーヴィと血液循環
4-5 判断
5 新しい世界体系
5-1 古代およびルネサンス期の天文学
5-2 コペルニクスと静止した太陽
5-3 恒星の視差と宇宙の大きさ
5-4 惑星軌道の謎を解く
5-5 物理学の問題
6 新たな方法と新科学
6-1 フランシス・ベイコン
6-2 ルネ・デカルト
6-3 ガリレオ・ガリレイ
6-4 思考実験,観察,原子論
7 新哲学 化学論争
7-1 科学のユートピア
7-2 ロバート・フラッドと新しい世紀の神秘的化学
7-3 フラッドに対する反応 ケプラー,メルセンヌ,ガッサンディ
7-4 ヤン・バプティスタ・ファン・ヘルモントの新哲学
8 結語と留保
8-1 科学と2つの人文主義
8-2 人間の向上 教育,農業,戦争

サポート情報

関連書籍