科学は合理的に進歩する

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科学は合理的に進歩する

脱パラダイム論へ向けて
定価:
3,080
(本体:2,800円+税)

発行日:1986年5月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0441-2

サイズ:並製四六

ページ数:376ページ

在庫:品切れ

内容詳細

科学は進歩するのか? 自然についての我々の知識は本当に信頼に値するのか? …長い間西欧において,科学がもつ合理性と進歩性とを明白な事実或いは既に得られた結論としてとらえてきたことから見落とされてきた問題に,著者は光をあてる.思想史から科学史,科学哲学そして科学社会学と様々な知的領域を主に歴史的視座より検証しつつ,新しいパラダイムの樹立をめざして論考する.

目次

1 経験的問題の役割
1-1 科学的問題の性質
1-2 経験的問題
1-3 経験的問題の諸類型
1-4 未解決問題の科学的地位
1-5 解決ずみの問題の性質
1-6 変則的問題の特殊な役割
1-7 変則例の解決ずみの問題への転換
1-8 経験的問題の価値づけ
1-9 理論複合体と科学的問題
2 概念的問題
2-1 概念的問題の性質
2-2 概念的問題の源泉
2-3 概念的問題の相対的価値づけ
2-4 要約と概観
3 理論から研究伝統へ
3-1 クーンによる科学的「パラダイム」の理論
3-2 ラカトシュの「研究プログラム」の理論
3-3 研究伝統の性質
3-4 理論と研究伝統
3-5 理論の研究伝統からの分離可能性
3-6 研究伝統の進化
3-7 研究伝統と世界観に於る変化
3-8 研究伝統の統合
3-9 「非標準的」研究伝統
3-10 研究伝統の評価
3-11 アド・ホック性と研究伝統の進化
3-12 変則例再考
3-13 要約:科学的変化の一般的特徴づけ
4 進歩と革命
4-1 進歩と科学的合理性
4-2 科学革命
4-3 革命,連続性,そして共約可能性
4-4 蓄積的でない進歩
4-5 「未成熟」科学を擁護して
5 科学史と科学哲学
5-1 科学哲学に於る科学史の役割
5-2 科学史に於る規範の役割
5-3 合理的評価と「合理的再構成」
6 思想史
6-1 学問的自律性と思想史
6-2 思想とその問題文脈
6-3 知性史の目的と手段
6-4 問題解決と科学外研究伝統
6-5 理論評価にとっての歴史の不可欠性
7 合理性と知識社会学
7-1 認識的社会学の領域
7-2 認識的社会学の理論的基盤
7-3 結論

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