顔の認知と情報処理

書影

CognitiveScience&InformationProcessing  9

顔の認知と情報処理

定価:
2,640
(本体:2,400円+税)

発行日:1990年4月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0575-4

サイズ:上製A5

ページ数:224ページ

在庫:品切れ

内容詳細

私達は人の顔をどのように認知・識別しているのであろうか.本書は,顔の認知という身近な問題を知覚心理学・認知心理学の立場から考察し,そのプロセスを一つの情報処理として解説したものである.目撃者の証言,読唇術,表情知覚などの実際的話題にも言及.

目次

1 顔の認識をめぐる問題
1-1 知人の認識
1-2 知らない人の顔の想起
1-3 面通しによる同定の問題点
1-4 顔の再認記憶についての実験事実
1-5 顔の再構成のための技法
1-6 本書の目的と構成
2 情動の認識とコミュニケーション
2-1 表情の知覚
2-2 顔のあらわれる発話情報
2-3 容貌と社会的帰属
2-4 情動の認識と顔の同定
2-5 示唆
3 パターンとしての顔
3-1 顔は特徴の集合として処理されるのか,全体として処理されるのか?
3-2 顔の特徴の目立ちやすさ
3-3 空間周波数分析と顔の知覚
3-4 似顔絵
3-5 顔の特異性(distinctiveness)
4 顔の意味処理
4-1 顔の再認記憶における文脈効果
4-2 処理の水準
4-3 符号化のしかたと文脈効果
4-4 人物固有意味情報の検索過程についての理論的説明
4-5 Bruce & Youngモデルの問題点
5 個々の事例の記憶
5-1 見出しつきの記録(Headed Records)
5-2 事例の記憶に関する実験事実
5-3 分散型記憶モデル
5-4 顔の再認における事例モデル
5-5 示唆
5-6 マクロ構造とミクロ構造
6 顔の知覚の計算理論に向けて
6-1 Marrの理論的枠組み
6-2 形としての顔
6-3 認識のための表象
6-4 結論と示唆

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