新版 人を傷つける心

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セレクション社会心理学  9

新版 人を傷つける心

攻撃性の社会心理学
定価:
2,640
(本体:2,400円+税)
難易度:中級

発行日:2011年10月25日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-1291-2

サイズ:並製四六

ページ数:360ページ

在庫:在庫なし

内容詳細

本書は人間の攻撃性のメカニズムを易しく解き明かした好著の新版です.攻撃は本能に基づくものなのかどうか,あるいは感情に基づくものなのかどうか,そして攻撃に至る心のメカニズムといったものがあるのかどうか,といったトピックについて,その後の新しい研究成果も多数紹介しながら分かりやすく解説します.さらに様々な理論やモデルを統合したモデルについても紹介しています.

目次

1 人間の攻撃性―地球上でもっとも凶悪な存在
  地球上でもっとも凶悪な生物は?
  攻撃性の理論―三つのパースペクティブ

第I部 攻撃は本能か
2 死の本能説―おのれに背くもの
  フロイトの攻撃本能論
  フロイトの攻撃観の変遷
  破壊衝動から人類を守る
3 生得的攻撃機構説―悪の自然誌
  動物行動学における攻撃研究
  攻撃の生物学的機能
  生得的攻撃機構
  攻撃の抑制機構
  人間だけ、なぜ仲間どうし殺しあうのか
  攻撃本能論をどう評価するか?
4 殺人適応形質理論―暴力の進化心理学
  殺人適応形質理論
  殺人適応形質理論を巡る論争

第II部 攻撃は情動反応か
5 欲求不満説―ストレスと攻撃
  基本命題
  攻撃のメカニズム
6 不快情動と攻撃―衝動的攻撃性
  衝動的攻撃性
  認知的新連合理論
  衝動的攻撃性のメカニズム

第III部 攻撃は機能的か
7 意思決定理論―戦略的攻撃性
  意思決定モデル
  攻撃の動機づけ
  葛藤解決方略としての攻撃
  攻撃の社会的機能
  攻撃の制御過程モデル
8 社会的情報処理モデル―攻撃的認知の形成
  社会的情報処理のメカニズム
  攻撃的認知パターンの発達
9 攻撃適応理論―資源コントロール
  不適応な攻撃
  攻撃的な子どもの適応性
  適応的な攻撃と不適応な攻撃

第IV部 攻撃の統合モデル
10 二過程モデル―衝動システムと熟慮システム
  攻撃の二過程モデル
  情報処理の二過程理論
  社会的行動の二過程理論
  ストラックとドイッチの二過程理論の検証
11 一般的攻撃性モデル―状況と個人要因の相互作用
  GAMの理論的基盤
  GAMの特徴と評価

引用文献

サポート情報

広告・書評

毎日新聞デジタルの連載記事「虫の目 鳥の目 魚の目」(第1回 7/26、第2回 8/2)の中で、本書に触れていただいている箇所があります。

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