判例で学ぶ法学 行政法

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判例で学ぶ法学 行政法

定価:
2,310
(本体:2,100円+税)
難易度:入門

発行日:2020年12月25日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-321-3

サイズ:並製A5

ページ数:280ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

行政法を学ぶには基本的な考え方や構造を理解することと並行して,具体的な例から,それらの実際の働きを「実感」することが肝要である.本書は行政法学の中でも極めて重要で代表的な判例を素材に,抽象的な行政法学の概念を具体的なイメージを伴って理解することを目的として編まれた判例集である.厳選した判例84件には比較的最近出された判決も含まれ,一度行政法を学んだ方が学び直すニーズにも対応している.

目次

第1章 法律による行政の原理
  <基本>判1-1 自動車一斉検問事件(最三小判1980(昭和55)・9・22)
  <関連>判1-2 浦安ヨット事件(最二小判1991(平成3)・3・8)
  <演習>判1-3 貸金業登録拒否事件(最二小判2014(平成26)・7・18)

第2章 行政法の法源①成文法源
  <基本>判2-1 徳島市公安条例事件(最大判1975(昭和50)・9・10)
  <関連>判2-2 個室付き浴場事件(最二小判1978(昭和53)・5・26)
  <演習>判2-3 ストロングライフ事件(最一小判1981(昭和56)・2・26)

第3章 行政法の法源②法の一般原則
  <基本>判3-1 八幡税務署事件(最三小判1987(昭和62)・10・30)
  <関連>判3-2 紀伊長島町水道水源条例事件(最二小判2004(平成16)・12・24)
  <演習>判3-3 文化学園事件(東京地判1965(昭和40)・5・26)

第4章 行政法と民事法
  <基本>判4-1 公営住宅明渡事件(最一小判1984(昭和59)・12・13)
  <関連>判4-2 自衛隊事故と安全配慮義務(最三小判1975(昭和50)・2・25)
  <演習>判4-3 違法建築契約事件(最二小判2011(平成23)・12・16)

第5章 行政組織の基礎
  <基本>判5-1 成田新幹線事件(最二小判1978(昭和53)・12・8)
  <関連>判5-2 ロッキード事件(最大判1995(平成7)・2・22)
  <演習>判5-3 消防長の同意(最一小判1959(昭和34)・1・29)

第6章 行政過程と手続
  <基本>判6-1 川崎民商事件(最大判1972(昭和47)・11・22)
  <関連>判6-2 個人タクシー事件(最一小判1971(昭和46)・10・28)
  <演習>判6-3 群馬中央バス事件(最一小判1975(昭和50)・5・29)

第7章 行政情報の管理
  <基本>判7-1 沖縄返還密約文書事件(最二小判2014(平成26)・7・14)
  <関連>判7-2 住基ネット事件(最一小判2008(平成20)・3・6)
  <演習>判7-3 部分開示事件(最一小判2007(平成19)・4・17)

第8章 行政基準・行政計画
  <基本>判8-1 監獄法事件(最三小判1991(平成3)・7・9)
  <関連>判8-2 医薬品ネット販売事件(最二小判2013(平成25)・1・11)
  <演習>判8-3 三菱タクシー事件(最一小判1999(平成11)・7・19)

第9章 行政行為の概念・効力
  <基本>判9-1 たぬきの森事件(最一小判2009(平成21)・12・17)
  <関連>判9-2 介護保険不当利得返還請求事件(最一小判2011(平成23)・7・14)
  <演習>判9-3 都市計画変更決定事件(広島高判1996(平成8)・8・9)

第10章 行政行為の手続ルール
  <基本>判10-1 処分基準と理由提示(最三小判2011(平成23)・6・7)
  <関連>判10-2 処分基準と訴えの利益(最三小判2015(平成27)・3・3)
  <演習>判10-3 風営法許可撤回事件(最三小判2000(平成12)・3・21)

第11章 行政行為の実体ルール
  <基本>判11-1 譲渡所得課税無効事件(最一小判1973(昭和48)・4・26)
  <関連>判11-2 菊田医師事件(最二小判1988(昭和63)・6・17)
  <演習>判11-3 使用許可撤回と損失補償(最三小判1974(昭和49)・2・5)

第12章 行政裁量
  <基本>判12-1 日教組教研集会事件(最三小判2006(平成18)・2・7)
  <関連>判12-2 君が代訴訟(1月判決)(最一小判2012(平成24)・1・16)
  <演習>判12-3 生活保護老齢加算廃止事件(最三小判2012(平成24)・2・28)

第13章 行政契約・行政指導
  <基本>判13-1 品川区マンション事件(最三小判1985(昭和60)・7・16)
  <関連>判13-2 福間町公害防止協定事件(最二小判2009(平成21)・7・10)
  <演習>判13-3 通行認定留保事件(最二小判1982(昭和57)・4・23)

第14章 行政上の義務履行確保
  <基本>判14-1 宝塚市パチンコ店事件(最三小判2002(平成14)・7・9)
  <関連>判14-2 重加算税違憲訴訟(最二小判1970(昭和45)・9・11)
  <演習>判14-3 O-157公表事件(東京高判2003(平成15)・5・21)

第15章 行政不服審査法の基本構造
  <基本>判15-1 主婦連ジュース訴訟(最三小判1978(昭和53)・3・14)
  <関連>判15-2 第二次納税義務事件(最一小判2006(平成18)・1・19)
  <演習>判15-3 人事院修正裁決事件(最三小判1987(昭和62)・4・21)

第16章 処分性①法的効果
  <基本>判16-1 東京都ごみ焼却場事件(最一小判1964(昭和39)・10・29)
  <関連>判16-2 公共施設管理者の同意(最一小判1995(平成7)・3・23)
  <演習>判16-3 反則金の通告(最一小判1982(昭和57)・7・15)

第17章 処分性②成熟性
  <基本>判17-1 浜松土地区画整理事業事件(最大判2008(平成20)・9・10)
  <関連>判17-2 横浜市保育所廃止条例事件(最一小判2009(平成21)・11・26)
  <演習>判17-3 病院開設中止勧告事件(最二小判2005(平成17)・7・15)

第18章 原告適格
  <基本>判18-1 小田急事件(最大判2005(平成17)・12・7)
  <関連>判18-2 サテライト大阪事件(最一小判2009(平成21)・10・15)
  <演習>判18-3 一般廃棄物処理業許可取消事件(最三小判2014(平成26)・1・28)

第19章 狭義の訴えの利益
  <基本>判19-1 建築確認取消事件(最二小判1984(昭和59)・10・26)
  <関連>判19-2 土地改良事業施行認可事件(最二小判1992(平成4)・1・24)
  <演習>判19-3 ゴールド免許事件(最二小判2009(平成21)・2・27)

第20章 取消訴訟の審理と終了
  <基本>判20-1 伊方原発事件(最一小判1992(平成4)・10・29)
  <関連>判20-2 東京12チャンネル事件(最三小判1968(昭和43)・12・24)
  <演習>判20-3 逗子市情報公開条例事件(最二小判1999(平成11)・11・19)
 
第21章 さまざまな行政訴訟①伝統的な訴訟類型
  <基本>判21-1 もんじゅ訴訟(最三小判1992(平成4)・9・22)
  <関連>判21-2 大阪空港訴訟(最大判1981(昭和56)・12・16)
  <演習>判21-3 水俣病待たせ賃訴訟(最二小判1991(平成3)・4・26)

第22章 さまざまな行政訴訟②新たな訴訟類型
  <基本>判22-1 君が代訴訟(2月判決)(最一小判2012(平成24)・2・9)
  <関連>判22-2 在外邦人選挙権訴訟(最大判2005(平成17)・9・14)
  <演習>判22-3 第4次厚木基地訴訟(最一小判2016(平成28)・12・8)

第23章 さまざまな行政訴訟③客観訴訟
  <基本>判23-1 泉佐野市ふるさと納税事件(最三小判2020(令和2)・6・30)
  <関連>判23-2 さくら市債権放棄議決事件(最二小判2012(平成24)・4・23)
  <演習>判23-3 辺野古埋立承認取消事件(最二小判2016(平成28)・12・20)

第24章 仮の権利救済
  <基本>判24-1 強制送還執行停止事件(大阪地決2007(平成19)・3・30)
  <関連>判24-2 ホール使用仮の義務付け事件(岡山地決2007(平成19)・10・15)
  <演習>判24-3 住民票消除仮の差止め事件(大阪高決2007(平成19)・3・1)

第25章 国家賠償法1条の責任①
  <基本>判25-1 泉南アスベスト事件(最一小判2014(平成26)・10・9)
  <関連>判25-2 積善会事件(最一小判2007(平成19)・1・25)
  <演習>判25-3 勾留中の診療行為(最一小判2005(平成17)・12・8)

第26章 国家賠償法1条の責任②
  <基本>判26-1 国民健康保険の住所要件(最一小判2004(平成16)・1・15)
  <関連>判26-2 奈良民商事件(最一小判1993(平成5)・3・11)
  <演習>判26-3 パトカー追跡事件(最一小判1986(昭和61)・2・27)

第27章 国家賠償法2条の責任
  <基本>判27-1 高知落石事件(最一小判1970(昭和45)・8・20)
  <関連>判27-2 国道43号訴訟(最二小判1995(平成7)・7・7)
  <演習>判27-3 多摩川水害訴訟(最一小判1990(平成2)・12・13)

第28章 損失補償
  <基本>判28-1 ガソリンタンク事件(最二小判1983(昭和58)・2・18)
  <関連>判28-2 長期の都市計画制限(最三小判2005(平成17)・11・1)
  <演習>判28-3 宜野座村工場誘致事件(最三小判1981(昭和56)・1・27)

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