コア・テキスト 国際金融論 第3版

ライブラリ経済学コア・テキスト&最先端  12

コア・テキスト 国際金融論 第3版

定価:
3,410
(本体:3,100円+税)
難易度:中級

発行日:2024年9月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-387-9

サイズ:上製A5

ページ数:384ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

定評ある国際金融論テキストの最新版.第2版刊行以降の激動する世界情勢,また急激な円安が進行する日本経済を踏まえて,第3版では全章にわたってデータの刷新,解説の見直しと補強,コラムの更新を行い,さらに国際金融の新たな課題を考察した章を追加した.読みやすい2色刷.

目次

序章 国際金融論とは

第I部 基本的視点
1 基本的視点の設定
  1.1 経済学の基本的な考え方
  1.2 金融取引の意味と効果
  1.3 国際的視点:国境を越えた経済取引を考える

2 マクロ的視点の導入:国民経済計算と国際収支会計
  2.1 国民経済計算:国内経済活動の集計
  2.2 GDPの構成要素
  2.3 国際収支会計:対外取引の集計

第II部 貨幣と為替レート
3 貨幣とマクロ経済
  3.1 貨幣とその役割
  3.2 資産としての貨幣とその特徴
  3.3 貨幣需要
  3.4 貨幣供給
  3.5 貨幣市場の均衡
  3.6 貨幣と物価:経済分析における短期と長期

4 為替レートと外国為替市場
  4.1 貨幣と名目為替レート
  4.2 相対価格と実質為替レート
  4.3 実効為替レート
  4.4 外国為替市場
  4.5 直物(スポット)レートと先渡(フォワード)レート
  4.6 通貨派生取引(デリバティブ)

5 金利と為替レート:資産市場における裁定と均衡為替レートの考察
  5.1 金利裁定とカバー付利子平価
  5.2 カバーなし利子平価と均衡為替レート
  5.3 貨幣市場と外国為替市場:利子率と名目為替レート
  5.4 リスク・プレミアム
  5.5 時間の経過と均衡の変遷

6 物価と為替レート:生産物市場における裁定と均衡為替レートの考察
  6.1 生産物の相対価格と裁定
  6.2 購買力平価
  6.3 購買力平価に基づく名目為替レートのモデル
  6.4 実質為替レートの長期的変動

第III部 開放マクロ経済と政策:金融・財政政策と為替政策
7 為替レートと実体経済
  7.1 総需要と総供給
  7.2 総需要とその決定要因I:内需
  7.3 総需要とその決定要因II:外需
  7.4 生産物市場の短期均衡
  7.5 経常収支の考察

8 為替レートと開放マクロ経済政策
  8.1 生産物市場と資産市場の同時均衡:閉鎖経済のケース
  8.2 開放経済への拡張:マンデル・フレミング・モデル
  8.3 変動相場制度における金融・財政政策の効果
  8.4 国際資本移動の規制と政策効果
  8.5 予想の変化と政策効果
  8.6 短期から長期への均衡の変遷

9 為替政策:為替介入と為替相場制度
  9.1 為替相場制度の選択
  9.2 為替介入
  9.3 固定相場制度
  9.4 固定相場制度下の金融・財政政策:マンデル・フレミング・モデル再訪
  9.5 通貨同盟と最適通貨圏

第IV部 発展的トピック
10 国際金融を取り巻く難問I:市場の動揺
  10.1 債務危機
  10.2 通貨危機
  10.3 通貨危機のメカニズムI:ファンダメンタルズ
  10.4 通貨危機のメカニズムII:自己実現
  10.5 通貨危機のメカニズムIII:伝染
  10.6 通貨危機のメカニズムIV:通貨ミスマッチと金融セクターの脆弱性
  10.7 国際金融をめぐる論争:市場の失敗と政府の失敗
  10.8 世界金融危機

11 国際金融を取り巻く難問II:グローバル化の歪み
  11.1 格差の拡大と国際金融
  11.2 グローバル化の反動

12 為替レートの理論と現実:実証分析と為替レートをめぐるパズル
  12.1 実証研究の役割と必要性
  12.2 利子平価に関するパズル:フォワード・ディスカウント・バイアス・アノマリー
  12.3 実質為替レートに関するパズル:PPPパズル
  12.4 名目為替レートに関するパズル:ディスコネクト(分離)パズル
  12.5 国際金融の理論と現実:最後に

文献案内
参考文献
復習問題略解
索引

サポート情報

関連書籍