刑法各論

 

刑法各論

定価:
3,630
(本体:3,300円+税)
難易度:入門

発行日:2024年11月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-391-6

サイズ:並製A5

ページ数:496ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は,刑法各論の入門的教科書である.法科大学院や法曹コースの出現によって法学教育の内容が統一化されてきたことに鑑み,特定の学説に依拠せず,普遍的で分かりやすい内容となるように心掛けた.想定される主な読者は,初学者から予備試験・司法試験受験生,実務家であるが,自習用テキストとしても,教科書指定のない授業の副読本としても十分に役立ち得る一冊となっている.

目次

第I部 刑法各論の学修方法
第1章 刑法各論の意義
  1.1 刑法各論の定義
  1.2 刑法各論の「残念さ」?
第2章 刑法総論の学修方法との違い
  2.1 「つまみ食い」しやすい刑法各論
  2.2 刑法各論学修の3つのポイント
第3章 刑法各論の学修順序
  3.1 刑法各論の体系
  3.2 刑法各論の解釈手法

第II部 個人的法益に対する罪
第4章 生命に対する罪
  4.1 総説
  4.2 殺人の罪
  4.3 堕胎の罪
  4.4 遺棄の罪
第5章 身体に対する罪
  5.1 傷害の罪
  5.2 過失傷害の罪
  5.3 自動車運転死傷行為処罰法
第6章 意思活動および移動の自由に対する罪
  6.1 刑法によって保護される自由の体系
  6.2 脅迫・強要の罪
  6.3 逮捕・監禁の罪
  6.4 略取・誘拐の罪
第7章 性的自由に対する罪・住居侵入罪
  7.1 性的自由に対する罪
  7.2 住居侵入罪
第8章 人格的法益に対する罪
  8.1 秘密に対する罪
  8.2 名誉に対する罪
第9章 信用および業務に対する罪
  9.1 信用毀損罪
  9.2 業務妨害罪
第10章 財産犯総説・窃盗罪
  10.1 財産犯総説
  10.2 窃盗罪
  10.3 不動産侵奪罪
  10.4 親族相盗例
第11章 強盗罪の基本類型
  11.1 総説
  11.2 1項強盗罪の構造
  11.3 2項強盗罪の構造
第12章 強盗罪の拡張類型(準強盗)
  12.1 事後強盗罪
  12.2 昏酔強盗罪
  12.3 強盗予備罪
第13章 強盗罪の加重類型
  13.1 強盗致死傷罪
  13.2 強盗・不同意性交等罪,同致死罪
第14章 詐欺の罪
  14.1 総説
  14.2 詐欺罪の構造
  14.3 欺罔行為
  14.4 交付行為
  14.5 財産的損害
  14.6 詐欺罪の諸形態
  14.7 未遂・既遂
  14.8 罪数
  14.9 準詐欺罪
  14.10 電子計算機使用詐欺罪
第15章 恐喝の罪
  15.1 総説
  15.2 成立要件
  15.3 権利行使と恐喝
  15.4 未遂・既遂
  15.5 罪数
第16章 横領の罪
  16.1 総説
  16.2 横領罪の構造
  16.3 既遂時期
  16.4 罪数
  16.5 業務上横領罪
  16.6 遺失物等横領罪
第17章 背任の罪
  17.1 総説
  17.2 主体
  17.3 行為
  17.4 財産上の損害
  17.5 図利・加害目的
  17.6 未遂・既遂
  17.7 共犯
  17.8 罪数
第18章 盗品等に関する罪
  18.1 保護法益・罪質
  18.2 客体
  18.3 行為
  18.4 盗品性の認識
  18.5 罪数
  18.6 親族等の間の犯罪に関する特例
第19章 毀棄・隠匿の罪
  19.1 総説
  19.2 公用文書等毀棄罪
  19.3 私用文書等毀棄罪
  19.4 建造物等損壊罪・同致死傷罪
  19.5 器物損壊等罪
  19.6 信書隠匿罪
  19.7 境界損壊罪

第III部 社会的法益に対する罪
第20章 放火・失火の罪
  20.1 罪質・保護法益
  20.2 放火罪の基本概念
  20.3 現住建造物等放火罪
  20.4 非現住建造物等放火罪
  20.5 建造物等以外放火罪
  20.6 その他の類型
第21章 その他の公共危険犯
  21.1 騒乱の罪
  21.2 出水・水利に関する罪
  21.3 往来を妨害する罪
  21.4 公衆の健康に対する罪
第22章 文書偽造の罪
  22.1 総説
  22.2 文書偽造の罪の基本概念
  22.3 公文書偽造・行使等罪
  22.4 私文書偽造・行使等罪
  22.5 電磁的記録不正作出罪・同供用罪
第23章 その他の公共の信用(取引等の安全)に対する罪
  23.1 総説
  23.2 通貨偽造の罪
  23.3 有価証券偽造の罪
  23.4 支払用カード電磁的記録に関する罪
  23.5 印章偽造の罪
  23.6 不正指令電磁的記録に関する罪
第24章 風俗に対する罪
  24.1 総説
  24.2 わいせつ・重婚の罪
  24.3 賭博・富くじに関する罪
  24.4 礼拝所・墳墓に関する罪

第IV部 国家的法益に対する罪
第25章 国家の存立に対する罪
  25.1 総説
  25.2 内乱に関する罪
  25.3 外患に関する罪
第26章 国交に関する罪
  26.1 総説
  26.2 外国国章損壊等罪
  26.3 私戦予備・陰謀罪
  26.4 中立命令違反罪
第27章  公務の執行を妨害する罪(以下,国家の作用に対する罪)
  27.1 総説
  27.2 公務執行妨害罪
  27.3 職務強要罪・辞職強要罪
  27.4 封印等破棄罪
  27.5 強制執行妨害目的財産損壊等罪
  27.6 強制執行行為妨害等罪
  27.7 強制執行関係売却妨害罪
  27.8 加重封印等破棄等罪
  27.9 公契約関係競売等妨害罪
  27.10 談合罪
第28章 逃走の罪
  28.1 総説
  28.2 単純逃走罪
  28.3 加重逃走罪
  28.4 被拘禁者奪取罪
  28.5 逃走援助罪
  28.6 看守者等による逃走させる罪
第29章 犯人蔵匿および証拠隠滅の罪
  29.1 総説
  29.2 犯人蔵匿等罪
  29.3 証拠隠滅等罪
  29.4 親族による犯罪に関する特例
  29.5 証人等威迫罪
第30章 偽証の罪
  30.1 総説
  30.2 主体
  30.3 行為
  30.4 共犯
  30.5 自白による刑の減免
  30.6 虚偽鑑定等罪
第31章 虚偽告訴の罪
  31.1 総説
  31.2 虚偽告訴等罪
  31.3 自白による刑の減免
第32章 職権濫用の罪
  32.1 総説
  32.2 公務員職権濫用罪
  32.3 特別公務員職権濫用罪
  32.4 特別公務員暴行陵虐罪
  32.5 特別公務員職権濫用等致死傷罪
第33章 賄賂の罪
  33.1 収賄罪総説
  33.2 収賄罪の類型
  33.3 贈賄罪

事項索引
判例索引

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