高電界工学

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電気・電子工学ライブラリ  B-6

高電界工学

高電圧の基礎
定価:
2,145
(本体:1,950円+税)
難易度:入門

発行日:2013年2月10日

発行:数理工学社

ISBN:978-4-901683-98-2

サイズ:並製A5

ページ数:192ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

高電界工学は,高電圧工学・高電圧現象を基礎とする学問であり,多くの他分野と深い関わりを持っている.高電界の視点から各分野を見渡すことによって,電子デバイスから電力用機器までの各分野に共通な何かが見えてくることも考えられる.技術者に限らず,電気・電子工学に広く興味を持つ方々を対象に,高電界工学を図表を多く掲載し分かり易くまとめた好個の教科・参考書.

目次

第1章 高電界工学の背景
  1.1 低電圧および高電圧における高電界現象
  1.2 誘電体の絶縁破壊の強さ
  1.3 高電界現象と複雑系の科学との接点
  1章の問題

第2章 静電界の基本式
  2.1 電界の定義
  2.2 電気力線とガウスの法則
  2.3 電位の定義
  2.4 等電位面と電気力線
  2.5 電界と電位の傾きの関係式
  2.6 真空中のラプラスおよびポアソンの方程式
  2.7 誘電体中のラプラスおよびポアソンの方程式
  2章の問題

第3章 静電界の分類
  3.1 電界利用率と電界集中係数による静電界の分類
  3.2 不平等性による電界の分類
  3章の問題

第4章 静電界の計算法
  4.1 解析的手法
  4.2 数値解析法
  4章の問題

第5章 気体誘電体の電気伝導と絶縁破壊
  5.1 気体粒子の基礎過程
  5.2 気体の電気伝導
  5.3 タウンゼントの理論とパッシェンの法則
  5.4 気体の絶縁破壊の強さ
  5.5 真空放電
  5.6 ストリーマ理論
  5.7 コロナ放電とコロナ形態
  5.8 雷放電
  5章の問題

第6章 液体誘電体の電気伝導と絶縁破壊
  6.1 液体の性質と電気伝導
  6.2 液体の絶縁破壊理論
  6.3 液体の絶縁破壊の強さ
  6.4 極低温液体の絶縁破壊
  6章の問題

第7章 固体誘電体の電気伝導と絶縁破壊
  7.1 個体の電気伝導
  7.2 個体の絶縁破壊理論
  7.3 個体の絶縁破壊の強さ
  7.4 個体の絶縁劣化
  7章の問題

第8章 複合誘電体の部分放電と絶縁破壊
  8.1 二層誘電体の絶縁破壊の強さ
  8.2 気体と固体の複合誘電体
  8.3 液体と固体の複合誘電体
  8.4 沿面放電とバリア効果
  8.5 複合誘電体の三重点
  8章の問題

第9章 高電圧の発生と測定
  9.1 高電圧の発生
  9.2 高電圧の測定
  9章の問題

第10章 電力用機器・送配電系統における高電界現象
  10.1 電力用機器における使用電界の強さと真性破壊の強さの比較
  10.2 真空しゃ断器
  10.3 がいし
  10.4 ガス絶縁開閉器
  10.5 電力ケーブル
  10.6 電力用キャパシタ
  10.7 電力用変圧器
  10.8 回転機
  10.9 架空送電線
  10.10 避雷器
  10章の問題

第11章 電子デバイス・電子機器における高電界現象
  11.1 電子デバイス・電子機器における使用電界の強さ
  11.2 半導体のpn接合素子における破壊
  11.3 MOSFETにおける絶縁破壊
  11.4 電気二重層と電気二重層キャパシタ
  11.5 エレクトロルミネセンスディスプレイ
  11章の問題

問題解答

引用・参考文献

索引

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