1　テーマへの招待
1-1　資本の自由と生活者の自由−市場経済の再検討(丸山　真人)
1-2　自由であることと多元的であること(川出　良枝)
2　近代化・市場・自由─「自由な社会」の動態学
2-1　正義のルールと市場メカニズム(鬼塚　雄丞)
2-2　経済発展とコミュニティの安定性−フィリピンにおける都市スラムの事例(中西　徹)
2-3　日本的システムと自由(池田　信夫)
2-4　自由な社会の必要条件としての市場経済−中国における公的職場組織「単位」(周　小萌)
2-5　メタファーとしての親子関係と近代社会の秩序−中国と日本の例をふまえて(夏　氷)
3　「自由」の概念工房─思想のアクチュアリティ
3-1　スピノザ主義者は「自由主義」の何を批判するか−「自由な自己」のアイデンティティと社会的権力(柴田　寿子)
3-2　自由主義の統治能力−ミシェル・フーコーのオルド自由主義論(米谷　園江)
3-3　「自由」・「他者」・「多元性」に関する一考察−J＝P．サルトルの場合(三宅　芳夫)
4　書評特集
4-1　橋本努「自由の論法」をめぐって
4-1-1　コメント1(杉浦　克己)
4-1-2　コメント2(松原隆一郎)
4-1-3　「自由の論法への補遺」(橋本　努)
4-2　村上泰亮「反古典の政治経済学要綱」
4-2-1　石田　雄「社会科学再考」(山脇直司)
4-3　自由な社会と「自己」の迷宮
4-3-1　プライバシーの権利について−おもにフランスの場合(内野　正幸)
4-3-2　「いじめ」の社会関係論(内藤　朝雄)
5　シンポジウム：自由主義，自己，ルール
5-1　ルールの不確定性，公正および自由(平山　朝治)
5-2　自由な社会の自我と倫理(住吉　雅美)
5-3　自由主義と自己のディレンマ(森　政稔)
6　討論
7　応答