数理科学 2022年10月号

数理科学 2022年10月号 No.712

電磁気学と現代物理

物理学発展の礎に迫る
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2022年10月

JAN:4910054691023

在庫:在庫あり

内容詳細

電磁気学は大学のはじめに学ぶ基礎理論の一つとしてなじみ深い物理分野ですが,素粒子にはたらく基本相互作用の一つである電磁相互作用を記述する理論として,現代の物理学研究においても様々なところで重要とされています.本特集では,電磁気学の起源をはじめとする基本的なことから,それを記述する数理,相対性理論やゲージ理論とのつながり,また今日の物理学研究においての考え方や役割についてなど,電磁気学を様々な角度から考察し,この理論の奥深さと魅力について迫っていきます.

表紙CGコメント

今回の表紙では,正二十面体の各頂点に正二十面体を配置する操作を再帰的に行い,それを 3D レンダリングしています.操作の繰り返しの度に,正二十面体の大きさは指数関数的に縮小しています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 電磁気学の起源
    ~ ファラデーとマクスウェル ~
    米谷民明
  • 電磁気学の基礎
    ~ マクスウェル方程式とは何か ~
    大川祐司
  • 電磁場の数理
    ~ ベクトル解析,双対性と磁気単極子 ~
    松尾 泰
  • 電磁気学・相対性理論・重力
    ~ ファラデーから弦理論まで ~
    米谷民明
  • 電磁気学と量子力学
    ~ 量子力学誕生における電磁気学の役割と発展 ~
    川村嘉春
  • 電子論から量子電気力学へ
    ~ 古典電子論の困難と繰り込み理論の成功 ~
    大野木哲也
  • 電磁気学から非アーベルゲージ場の理論へ
    ~ 素粒子の標準理論へ至る道 ~
    糸山浩司
  • 電磁気学と物質
    ~ 物質中の電磁気学の考え方 ~
    岸根順一郎
  • 電磁気学と宇宙
    ~ 宇宙論における電磁気学の役割と発展 ~
    向山信治

研究室の窓

  • 原点は極小曲面
    宮岡礼子
  • 研究者の本棚
    ~ My life as books ~
    原 啓介

サポート情報

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