数理科学 2022年11月号

数理科学 2022年11月号 No.713

作用素・演算子と数理科学

その考え方と面白さを探る
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2022年11月

JAN:4910054691122

在庫:在庫あり

内容詳細

数理科学で登場する作用素(あるいは演算子)はΔ(ラプラシアン),rot(ローテーション;回転),div(ダイバージェンス;発散)などといった記号を用いて表され,様々な分野で使われています.例えば,数学では作用素に代数構造を入れる考え方があり,物理学では,作用素(演算子)が物理現象を記述するのに一役買っております.本特集では数理科学の諸分野で作用素(演算子)がどのように使われているか,どう役に立っているかを紹介していきます.

表紙CGコメント

今回はカールノイズと呼ばれるベクトル場の流れに沿って点を動かし,その軌道を描いています.カールノイズはゆらぎを持つ発散のないベクトル場であり,CG で炎や水流のような自然現象の外観を表現するときによく使われています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 作用素・演算子と数理科学
    河東泰之
  • 群と作用素・演算
    鈴木悠平
  • シンプレクティック幾何学と作用素・演算子
    植田一石
  • トポロジーと作用素・演算子
    山下真由子
  • 行列解析
    ~ 関数解析・作用素環論の立場から ~
    植田好道
  • 圏と作用素・演算子
    荒野悠輝
  • 力学系と作用素・演算子
    ~ Koopmann作用素とPerron-Frobenius作用素 ~
    辻井正人
  • 確率論と作用素・演算子
    ~ 条件付き期待値からマルチンゲール,そして処罰問題へ ~
    矢野裕子
  • 相対性理論における作用素,演算子
    ~ 相対性理論の始まりから曲がった時空の場の量子論のフォン・ノイマン代数まで ~
    佐古彰史

書評

  • 一歩進んだ理解を目指す 物性物理学講義
    柳瀬陽一

連載

  • 計算機科学の数学 1
    ~ はじめに,ラムダ計算(1) ~
    龍田 真
  • 深層学習の統計神経力学 9
    ~ 自然勾配降下法の実装と経験Fisher情報行列 ~
    甘利俊一

サポート情報

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