数理科学 2007年11月号

数理科学 2007年11月号 No.533

〈電弱統一理論〉

素粒子物理学発展のキーワードを巡って
定価:
1,047
(本体:952円+税)

発行月:2007年11月

JAN:4910054691177

在庫:品切れ

内容詳細

表題の電弱統一理論は,自然界を成り立たせている力(重力,強い力,弱い力,電磁気力)のうち,電磁気力と弱い力の働きを記述する理論として生み出されました.そこから広がる話題は,標準理論やヒッグス問題,対称性の破れといった何れも素粒子物理の重要なテーマとなるものばかりです.とくに,ヒッグスをめぐる謎は未だに未解決であり,来年開始される予定のLHC加速器実験とも連動して,その解明が非常に注目を集めています.本特集によって,こうした素粒子物理の深い謎のルーツと様々なキーワードを巡る探求の道筋を展開しつつ,電弱統一理論という切り口から見た前線の眺めを繰り広げます.

表紙CGコメント

目次

特集

  • 電弱統一理論完成の道のり
    小林 誠
  • 電磁相互作用のくりこみ理論
    青木健一
  • 弱い相互作用の研究と進展
    林 青司
  • 対称性の破れとヒッグス機構
    東島 清
  • 標準模型の成立
    藤川和男
  • 対称性の破れとクォークの質量
    橋本省二
  • ニュートリノの質量
    南方久和
  • ヒッグス粒子はどこにあるか?
    山口昌弘
  • LHCへの期待
    ~ 電弱対称性の破れの解明へ ~
    田中礼三郎

書評

  • 菅野礼司著「ゲージ理論の解析力学」
    中西 襄

連載

  • 重力理論入門 15
    ~ 基本定数が変化する? ~
    前田恵一
  • ゲーム理論講義 12
    ~ 安定集合 ~
    船木由喜彦

リレー連載

  • ネットワーク科学最前線 14
    ~ 情報通信ネットワークが持つべき特性 ~
    林 幸雄

サポート情報

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