数理科学 2018年12月号

数理科学 2018年12月号 No.666

重力波の衝撃

新時代の物理学の幕開け
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2018年12月

JAN:4910054691283

在庫:在庫あり

内容詳細

「重力波」の存在は一般相対性理論によって予測されました.そして,2016年2月11日に,米カリフォルニア工科大と米マサチューセッツ工科大などの研究チームが,2015年9月14日に米国の巨大観測装置LIGOで重力波を検出したと発表しました.その後も五例ほど観測され,我が国でも神岡にKAGRAを建設し,観測を目指しています.本特集では「重力波」に焦点をあてて,ブラックホールと重力波,重力子,インフレーションと原始重力波,などについて,現代的な視点を交えて紹介していきます.

表紙CGコメント

今回の表紙では辺の比が黄金比である2種類の二等辺三角形を再帰的に分割し,タイリングを作っています.これはペンローズタイリングの構成法にランダム性を加えて作ったものです.(巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    ~ 重力波天文学・物理学・宇宙論の夜明け ~
    佐々木 節
  • アインシュタインの予言
    須山輝明
  • ブラックホールと重力波
    真貝寿明
  • 連星中性子星合体からの重力波と多粒子天文学
    久徳浩太郎
  • 重力子
    中山和則
  • インフレーションと原始重力波
    ~ 重力波でみる「宇宙のはじまり」 ~
    齊藤 遼
  • 重力波検出の歴史と現状
    大橋正健
  • 重力波がもたらす新しい物理学と天文学
    田中貴浩

コラム

  • 重力波検出古事記
    佐藤文隆

書評

  • 探検! 数の密林・数論の迷宮
    松本耕二

連載

  • 例題形式で探求する集合・位相 10
    ~ カントール集合・商空間・実数 ~
    丹下基生
  • 例題形式で探求する複素解析の幾何学 9
    ~ 積分計算,偏角の原理とRouchéの定理 ~
    志賀啓成

サポート情報

その他

正誤表



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