顔と心

書影

 

顔と心

顔の心理学入門
定価:
3,080
(本体:2,800円+税)
難易度:中級

発行日:1993年7月1日

発行:サイエンス社

ISBN:978-4-7819-0705-5

サイズ:並製A5

ページ数:320ページ

在庫:品切れ

内容詳細

現在,顔をめぐる研究は,感情,認知,社会,発達,臨床といった心理学のほとんどの領域に散りばめられている.本書では比較的行動学も含め様々な分野の研究者が最前線の研究トピックスを紹介する.

目次

1 顔はどのように進化したか
1-1 ヒトの顔の特徴
1-2 顔の進化
2 表情の起源
2-1 比較によって進化を探る
2-2 霊長類と表情の起源
2-3 サルの表情とその研究史
2-4 表情進化の3つのプロセス
2-5 ダーウィンの3つの原理
2-6 メタ・メッセージ仮説
3 顔の魅力と進化
3-1 はじめに
3-2 魅力とは何か
3-3 魅力研究と進化理論
3-4 魅力の遺伝的基盤
3-5 魅力にかかる淘汰
3-6 年齢と魅力
3-7 平均性と性差
3-8 魅力の恣意性をめぐって
3-9 魅力研究の展望
4 表情の発達
4-1 顔面における動きの発生
4-2 表情の生得性
4-3 他者の表情の意味理解
4-4 表情の発達的意味
4-5 動きと個性
4-6 表情のレパートリー
4-7 表情の発達研究の展望
5 顔から年齢を知る
5-1 はじめに 顔の行動学的意味
5-2 顔と年齢
5-3 年齢認知と顔の形態特性 何が年齢認知を成立させるか
5-4 かわいらしさについて 顔の解発刺激性
6 感情の変容と表情\r
6-1 「顔」から考える感情の分類と変容
6-2 感情カテゴリーの分類
6-3 感情の認知次元の追求
6-4 感情のカテゴリーと認知次元の関連
6-5 感情分類と表情要素との関連
6-6 表出が感情に与える影響
6-7 感情表出の障害がもたらすもの
7 表情と感情のメカニズム
7-1 表情の古典的研究
7-2 新しい研究の展開
7-3 顔面フィードバック効果
7-4 おわりに
8 顔の認識過程
8-1 顔認識過程の機能的モデル
8-2 顔の特殊性と認識特性
9 表情を理解する
9-1 表情認識と人物同定
9-2 乳児の表情認識 早期認識をめぐる論争
9-3 表情認識と大脳半球機能差 右半球優位をめぐる論争
9-4 表情の識別性
9-5 表情の形態的特徴と知覚方略
10 顔の記憶
10-1 対人行動と顔の記憶
10-2 顔の認識過程の特徴
10-3 顔の記憶と顔の認識
10-4 顔の記憶に影響する要因
10-5 今後の課題
11 文脈の中の表情\r
11-1 はじめに 表情とさまざまな情報源
11-2 情動判断における文脈情報
11-3 文脈情報と判断をつなぐもの 表示・解読規則
11-4 文脈としての状況と文化 表示・解読規則の日米比較調査
11-5 これからのステップ まとめと今後の展望
12 顔はつくられる:文化と美意識
12-1 はじめに
12-2 印象と手がかり
12-3 顔の手がかり性
12-4 魅力の手がかりとしての顔
12-5 まとめ

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