グラフィック憲法入門

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グラフィック[法学]  2

グラフィック憲法入門

定価:
2,420
(本体:2,200円+税)
難易度:入門

発行日:2014年6月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-209-4

サイズ:並製A5

ページ数:248ページ

在庫:品切れ

内容詳細

憲法改正が現実的問題となりつつある昨今,憲法について通り一遍以上の知識を有しておくことは,主権者たる国民の一員として重要なことである.本書は,著者の憲法教育についての実践をふまえ,近代憲法の基盤となる立憲主義の思想や,諸外国の統治機構の比較,人権論をめぐる重要判例と学説を紹介しながら,具体的問題について「立憲主義的に考える」能力を養うことを目指した入門書である.左頁の本文解説部分に対し右頁に図表やコラムを配した左右見開き形式と2色刷により,一層の読みやすさを配慮した.

目次

第0章 憲法を読む前に―憲法の基礎知識
  0.1 「形式的意味の憲法」の意義
  0.2 近代憲法における立憲主義
  0.3 近代憲法の限界と憲法の現代化
  0.4 憲法の分類論

第1章 日本国憲法とは―その歴史と構成
  1.1 大日本帝国憲法と第二次世界大戦での敗戦
  1.2 日本国憲法制定の経緯
  1.3 日本国憲法制定過程の評価
  1.4 日本国憲法の基本原理―前文の理解
  1.5 第10章「最高法規」について

第2章 国民主権と象徴天皇制
  2.1 国民主権
  2.2 象徴天皇制
  2.3 皇位継承のルール
  2.4 天皇の権限

第3章 平和主義
  3.1 軍の統制と立憲主義
  3.2 9条1項の解釈論
  3.3 9条2項の解釈
  3.4 政府の「国家固有の自衛権」による解釈
  3.5 集団的自衛権と日米安全保障条約,自衛隊の海外派遣

第4章 基本的人権の尊重―基本的人権I
  4.1 人権の分類論
  4.2 人権の主体
  4.3 人権規定の私人間における効力
  4.4 人権への制約原理としての公共の福祉
  4.5 幸福追求権,特にプライバシー権

第5章 法の下の平等―基本的人権II
  5.1 14条解釈の基礎
  5.2 14条の判例① 家族関係
  5.3 14条の判例② 投票価値

第6章 精神的自由―基本的人権III
  6.1 思想・良心の自由
  6.2 信教の自由・政教分離
  6.3 表現の自由
  6.4 学問の自由

第7章 経済的自由―基本的人権IV
  7.1 職業選択の自由
  7.2 財産権

第8章 人身の自由―基本的人権V
  8.1 適正手続の保障
  8.2 奴隷的拘束や拷問などの禁止
  8.3 逮捕・捜索の制限
  8.4 刑事被告人の権利

第9章 社会権―基本的人権VI
  9.1 生存権
  9.2 教育を受ける権利
  9.3 労働基本権
  9.4 公務員の労働基本権制約

第10章 参政権・国務請求権―基本的人権VII
  10.1 参政権
  10.2 国務請求権

第11章 国会―統治機構I
  11.1 41条が定める国会の地位・権限
  11.2 国会の組織・運営
  11.3 国会のその他の権限
  11.4 議員の権能
  11.5 議員の特権

第12章 内閣―統治機構II
  12.1 議院内閣制
  12.2 行政権
  12.3 内閣の組織と運営
  12.4 内閣のその他の権限
  12.5 独立行政委員会の問題

第13章 裁判所―統治機構III
  13.1 司法権
  13.2 裁判所の組織
  13.3 裁判官の独立
  13.4 裁判の公開
  13.5 違憲審査制

第14章 地方自治―統治機構IV
  14.1 地方自治の本旨
  14.2 地方公共団体の種類・組織
  14.3 地方公共団体の権能
  14.4 地方特別法

第15章 憲法改正
  15.1 憲法改正権の性格と憲法改正の限界
  15.2 日本国憲法における憲法改正の限界
  15.3 憲法改正手続

索引
  事項索引
  判例索引
  日本国憲法 条文索引

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