コンパクト 日本経済論

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コンパクト 経済学ライブラリ  7

コンパクト 日本経済論

定価:
1,980
(本体:1,800円+税)
難易度:入門

発行日:2008年12月25日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-132-5

サイズ:並製四六

ページ数:240ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

日本経済論の目的は,日本経済について経済理論に即した見方を身に付けることにある.本書では,まず現実のデータから出発し,標準的な経済理論を元にそれを読み解き,日本が直面する経済現象に対して,経済学の原理・原則に基づいたきちんとした理解が得られることに重点を置いた.扱われるテーマは,豊かな国の条件,90年代の経済停滞,経済成長の要因や経済変動の仕組み,格差の分析,グローバリズムの影響,少子高齢化問題などに多岐にわたる.本文解説の対向面に2色刷図表を配した左右見開き構成により一層の読みやすさを実現.学生をはじめ一般社会人にも好適の必読書.

目次

はじめに―日本経済論とは何か

第1章 豊かな国、貧しい国
  豊かな国と貧しい国のある現実
  いつ豊かな国は豊かになったのか
  所得発散と収斂仮説
  経済発展(成長)が起きるために何が必要か
  1840年代からの中国経済
  高成長の要因

第2章 同じ国が停滞し、また発展するのはなぜか(1)―成長会計による分析
  なぜ成長率は変化するか
  成長と停滞の現実
  成長会計という考え方
  戦後日本の成長率を考える
  1990年代の停滞をどう理解すべきか
  なぜそれぞれの要因が変化したのか
  バブル期の分析

第3章 同じ国が停滞し、また発展するのはなぜか(2)―生産性の国際比較
  主要国の一人当たりのGDPの順位
  産業ごとの生産性を国際的に考える
  重要性を考えた生産性の比較
  なぜイギリスは追いついていったのか

第4章 経済変動
  なぜ経済は変動するのか
  そもそも経済変動をどのように測るか
  なぜ経済は変動するのか:ケインズの理解
  乗数が大きいのは,消費の仮定による
  経済が変動する理由
  経済変動はどれだけ重要か
  オリンピック不況:乗数が小さいと思われる事例

第5章 失業とインフレーション
  フィリップス・カーブ
  オークン法則
  物価の決まり方
  マネーの増やし方
  中国の影響
  デフレを終わらすことの障害は何か

第6章 所得分配と格差社会
  所得分配の重要性
  格差社会を生む5つの可能性
  高齢化に伴う所得配分の不平等化
  若者の雇用悪化
  グローバリゼーションの影響
  均等法格差の誕生
  地域間の所得格差は拡大したのか

第7章 グローバリゼーションはどれだけ重要か
  グローバリゼーションと日本
  貿易と富
  国際競争力はどれだけ重要なのか
  生活水準を決めるのは輸出産業ではなく国内産業
  隣国の発展は日本を貧しくするのか
  中国はどれだけお客であり,納入業者であるか
  隣国の発展の成果を取り入れることはどれだけ重要か
  統合の利益
  アジアは経済共同体なのか
  統合の戦略的側面
  統合と平和と繁栄

第8章 人口減少と少子高齢化
  人口減少は問題なのか
  問題は人口ピラミッドが倒れてしまうこと
  子どもを増やせば解決するという幻想
  高齢化は,どれだけ心配すべきことか
  公正な年金とはどういうものか
  高齢者同士の助け合いも必要
  楽しい人口減少社会
  財政はどうなるのか

参考文献
索引

サポート情報

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