経済学入門

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経済学入門

定価:
3,520
(本体:3,200円+税)
難易度:入門

発行日:2013年3月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-189-9

サイズ:並製A5

ページ数:392ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

本書は,経済学を初歩から学ぶ方のための入門書である.基本的な事項はもれなくカバーしつつ,予備知識がなくても理解できるように使用する数学は最小限に抑え,平易で簡潔な説明を心がけた.構成は,経済学とは何か,市場経済や貨幣とは何か,といった基礎的な問題,消費者や企業などのミクロ的な経済行動を分析するミクロ経済学,景気循環や経済成長などマクロ的な経済活動を分析するマクロ経済学を順を追って体系的に学習できるようになっている.公務員試験や公認会計士試験など各種の資格試験を受験しようとする方にもおすすめの一冊.

目次

第I部 経済学の基礎

第1章 経済と経済学
  1. 欲望と稀少性
  2. 経済とは何か
  3. 経済財と自由財
  4. 経済主体,経済問題,経済原則,経済的価値
  5. 経済秩序と経済法則
  6. 経済学とは何か
  7. 経済理論とミクロ経済学,マクロ経済学
  8. 経済史,計量経済学,経済政策
  9. 諸部門の相互関係

第2章 市場経済と貨幣
  1. 自給自足経済
  2. 物々交換経済
  3. 間接交換経済と貨幣の出現
  4. 貨幣と市場経済の発達
  5. 信用貨幣の発達
  6. 貨幣の機能
  7. 市場経済の特徴

第II部 ミクロ経済学

第3章 消費者の行動
  1. 効用と選好
  2. 効用の連続性
  3. 効用関数
  4. 限界効用
  5. 基数的効用と序数的効用
  6. 無差別曲線
  7. 限界代替率
  8. 選好の凸性
  9. 予算の制約
  10. 需要量の決定
  11. 所得変化の需要への効果
  12. 価格変化の需要への効果
  13. 代替財と補完財
  14. 需要法則の例外

第4章 企業の行動
  1. 生産関数
  2. 等量曲線
  3. 等費用線
  4. 生産方法の選択
  5. 生産方法の変化と代替・補完
  6. 費用曲線
  7. 収入曲線
  8. 利潤最大化と生産量の決定
  9. 価格変化の効果と供給曲線
  10. 要素需要量の決定
  11. 結合生産
  12. 長期の規模に関する収穫
  13. 長期費用曲線
  14. 長期供給曲線と正常利潤

第5章 市場均衡
  1. 社会的需要曲線・供給曲線
  2. 市場均衡の決定
  3. 市場均衡の安定性
  4. 比較静学
  5. 一時的均衡・短期均衡・長期均衡
  6. 一般均衡
  7. ワルラス法則
  8. 需給関数の性質とゼロ次同次性

第6章 独占市場
  1. 独占市場の構造
  2. 完全独占
  3. 差別独占
  4. 独占企業の生産要素需要
  5. 需要独占
  6. 独占的競争
  7. 寡占
  8. クールノーの複占均衡
  9. シュタッケルベルク複占理論
  10. 協調的寡占
  11. 参入障壁と参入阻止価格
  12. 寡占価格の硬直性と屈折需要曲線
  13. フル・コスト原理
  14. 双方独占

第7章 所得分配
  1. 完全競争下での限界生産力説
  2. 独占下での分配
  3. 労働の需給と賃金
  4. 地価・地代の決定
  5. 利潤
  6. 人的分配と平等度

第8章 資本と利子
  1. 迂回生産と資本の需要
  2. 時間選好と異時点間の消費分配
  3. 資本の最適水準の決定
  4. 金融市場の役割
  5. 古典派の資金需給と自然利子率
  6. 貸付資金説の資金需給と貨幣利子率
  7. 流動性選好説以降の資金需給と利子率
  8. 資本の測定と評価
  9. 資本蓄積と成長経路

第9章 厚生経済学と社会的選択
  1. 「見えざる手」:価格機構の役割
  2. パレート最適
  3. 競争均衡のパレート最適性
  4. 市場の失敗と公共財
  5. 外部効果
  6. 費用逓減産業
  7. 理想的な分配
  8. 社会的厚生関数
  9. 多数決原理と投票パラドックス

第10章 情報と不確実性の経済学
  1. 知識と情報,予想
  2. 不確実性と確率及び危険
  3. 条件付き財
  4. 期待効用理論と危険への態度
  5. 資産選択の平均・分散接近
  6. 資産選択の期待効用理論
  7. 保険の期待効用理論
  8. 逆選択と道徳的危険
  9. 先物市場
  10. 暗黙の賃金契約

第III部 マクロ経済学

第11章 国民所得と国民経済計算
  1. 付加価値と国民所得
  2. 国民総所得と国内総生産
  3. 国内総生産の範囲と評価
  4. 国民総所得の構成
  5. 三面等価の原則
  6. 名目値と実質値,デフレーター,物価指数
  7. 原数値と季節調整値
  8. 国民総福祉
  9. 国民所得と国富

第12章 消費と貯蓄
  1. 消費・貯蓄と所得:絶対所得仮説
  2. 平均消費性向と限界消費性向,平均貯蓄性向と限界貯蓄性向
  3. 短期と長期の消費関数
  4. クロスセクションの短期消費関数
  5. タイムシリーズの短期消費関数
  6. タイムシリーズの長期消費関数
  7. 消費・貯蓄と相対所得:相対所得仮説
  8. 消費・貯蓄と流動資産:流動資産仮説
  9. 消費・貯蓄と恒常所得:恒常所得仮説
  10. ライフサイクル仮説

第13章 投資と資本
  1. 投資と資本
  2. GDPと投資の変動
  3. 1期間モデルによる資本の最適水準の決定
  4. 2期間モデルによる最適投資水準の決定
  5. 多期間モデルにおける投資の限界効率
  6. トービンのq
  7. 所得の増加と投資:加速度原理
  8. 資本ストックと投資:資本ストック調整原理
  9. 投資と調整費用:調整費用モデル
  10. 住宅投資
  11. 在庫投資

第14章 均衡所得の決定と乗数機構
  1. 伸縮価格経済における均衡所得
  2. 固定価格経済における均衡所得
  3. 伸縮価格経済か固定価格経済か
  4. 45度線による均衡所得の決定
  5. 貯蓄・投資の均衡と均衡所得
  6. インフレ・ギャップとデフレ・ギャップ
  7. 乗数効果
  8. 貯蓄のパラドックス
  9. 誘発投資と複合乗数
  10. 一括税の財政乗数と均衡予算乗数
  11. 比例税の財政乗数とビルトイン・スタビライザー
  12. 貿易乗数

第15章 貨幣の供給と需要
  1. 貨幣の機能と種類
  2. 貨幣の供給
  3. 貨幣乗数
  4. 預金通貨の信用創造
  5. 貨幣の保有動機と需要
  6. 貨幣数量説
  7. ケンブリッジの現金残高数量説
  8. 流動性選好説
  9. 在庫アプローチ

第16章 財市場と貨幣市場の同時均衡と金融・財政政策
  1. 市場経済と経済政策
  2. 生産物市場の均衡とIS曲線
  3. 貨幣市場の均衡とLM曲線
  4. 財市場と貨幣市場の同時均衡
  5. 金融政策と財政政策
  6. 完全雇用と金融政策
  7. 完全雇用と財政政策
  8. 不況と金融政策
  9. 不況と財政政策
  10. 不完全雇用と金融政策
  11. 不完全雇用と財政政策

第17章 労働市場均衡と一般均衡
  1. 労働需要
  2. 労働供給
  3. 労働市場の古典派均衡とワルラス的調整過程
  4. 労働市場のケインズ均衡とマーシャル的数量調整
  5. 古典派の一般均衡体系
  6. ケインズの一般均衡体系
  7. ケインズ革命

第18章 インフレとデフレ,失業,合理的期待
  1. 生産物市場の総需要曲線と総供給曲線
  2. 需要インフレと費用インフレ
  3. デフレと低価格化
  4. 投機とバブル
  5. インフレーションと失業:フィリップス曲線
  6. 自然失業率仮説
  7. 合理的期待
  8. ルーカス供給関数
  9. 金融政策の無力命題
  10. 財政政策の無力命題
  11. 金融政策の方式:裁量方式かルール方式か
  12. 財政政策の方式:赤字財政か均衡財政か

第19章 景気循環
  1. 景気循環の定義と景気動向指数
  2. 景気循環の種類
  3. 景気循環理論のタイプと系譜
  4. 乗数と加速度の交互作用論
  5. ヒックスの玉突き台の理論
  6. カルドアの単振動の理論
  7. グッドウィンのカオス循環論
  8. 不規則衝撃の理論
  9. 合理的期待学派の確率ショック循環論

第20章 経済成長
  1. 経済成長と成長率
  2. ハロッド=ドーマーの成長理論
  3. ネオ・ケインジアンの成長理論
  4. 新古典派の成長理論
  5. 技術進歩と経済成長
  6. 最適成長の新古典派理論とターンパイク定理

人名索引

事項索引

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