インセンティブの経済学

経済学叢書 Introductory  

インセンティブの経済学

殖産興業から学ぶ経済学入門
定価:
2,200
(本体:2,000円+税)
難易度:入門

発行日:2024年10月10日

発行:新世社

ISBN:978-4-88384-392-3

サイズ:並製A5

ページ数:208ページ

在庫:在庫あり

内容詳細

「歴史から経済学を学ぶ面白さ」を余すところなく伝える,新しいスタイルの経済理論・経済史・経営史の入門書.経済学の重要概念である「インセンティブ」の視点から,明治期の殖産興業における7つのエピソードを取り上げ,様々な経済学のツールを使って史実を読み解いていく.ビジネスパーソンがスキルとして経済学の思考法を身につける「学び直し」にも好適.

目次

序章 本書の視点
  0.1 明治維新と殖産興業
  0.2 インセンティブ
  0.3 エビデンス,理論,およびエピソード
  0.4 ゲーム的状況
  0.5 本書の構成

第1章 なぜ記録を残すことが重要か?:伊藤八兵衛の訴訟問題
  1.1 伊藤八兵衛とウォルシュ・ホール商会
  1.2 エンフォースメントの不完全性

第2章 どうすれば従業員の努力を最大限に活かせるか?:職工誘拐事件
  2.1 鐘紡職工誘拐事件
  2.2 労働のインセンティブ

第3章 どうすれば事業を大きくできるか?:三井合名
  3.1 三井家の同族ビジネス
  3.2 株式会社の経済学

第4章 どうすればイノベーションを実現できるか?:東京製綱
  4.1 東京製綱のワイヤロープ開発
  4.2 イノベーション

第5章 どうすれば経営者の不正を防げるか?:日糖事件
  5.1 大日本製糖と日糖事件
  5.2 非対称情報問題としてのモラルハザード

第6章 どうすれば買い手の信頼を得られるか?:生糸商標
  6.1 レモンだった生糸
  6.2 隠された性質

第7章 どうすれば市場の機能不全を防げるか?:独占と寡占
  7.1 海運業の独占と複占
  7.2 独占と寡占

参考文献
索引

サポート情報

広告・書評

  • 「週刊エコノミスト」(2024年11月26日号)の「話題の本」で本書が紹介されました.

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