数理科学 2024年11月号

数理科学 2024年11月号 No.737

拡がりゆく圏論

数理科学の共通言語として
定価:
1,049
(本体:954円+税)

発行月:2024年11月

JAN:4910054691146

在庫:在庫あり

内容詳細

矢印が織り成す数学である《圏論》は,その抽象性と普遍性により,昨今の数理科学の共通言語として様々な分野で活躍を見せています.本特集では,分野横断的な圏論の拡がり模様にフォーカスし,既往の理論が圏論の文脈でどのように解釈・言語化され,その俯瞰的な見方がどのように威力を発揮するのか,分野それぞれの「圏論観」を通して圏論の真価と魅力に迫っていきます.

表紙CGコメント

3 次元空間内でトーラスに反転変換を施すと,Dupin サイクリッド曲面に変換されます.また反転変換は円円対応であることから,トーラス上の円はサイクリッド上の円に移ります.今回はトーラス上の Villarceau 円を反転変換したサイクリッド上の正円からモデリングしています.(巴山竜来)

目次

特集

  • 巻頭言
    谷村省吾
  • 共通言語としての圏論
    谷村省吾
  • ホモロジー代数と圏論
    中岡宏行
  • モノイダル圏としての量子論
    中平健治
  • 機械学習と圏論
    丸山善宏
  • ベイズ確率論とマルコフ圏
    檜山正幸
  • 圏論的論理学とトポス理論
    ~ 証明の代数学としての数理論理学 ~
    山田倫大
  • 結び目理論と圏論
    伊藤 昇
  • 代数幾何と圏論
    ~ モチーフ理論 ─ Grothendieckの夢のあとさき ─ ~
    望月哲史

連載

  • 計算機科学の数学 17
    ~ ホーア論理(3) ~
    龍田 真

サポート情報

その他

本特集記事「機械学習と圏論」(丸山善宏,p.33)にて言及されているCambridge Quantum Computing(CQC)につきましては,米国Honeywell Quantum Solutionsとの経営統合により,2021年にQuantinuumへ社名変更し,ソフトウェアおよびハードウェアの双方から量子コンピューティングに関する研究や事業を行っております.日本法人に関しても,「Cambridge Quantum Computing Japan株式会社」から「クオンティニュアム株式会社」に社名を変更しております.

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